パソコンスキルの教科書

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東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

仕事ができる人とできない人の理由は同じ|本質的な違いは何か?

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どの職場でも、仕事ができない人と、仕事ができる人がいます。会社のウワサで耳にしたり、あなた自身も無意識で感じているはずです。

私は、以前大企業に勤めていましたが、その会社でも、同じ仕事をしているのに、仕事をうまく進めることができず、「いつも上司に指導される人」と、仕事ができて「エースと呼ばれる人」といわれる人がいました。

しかし、仕事ができる人も仕事ができない人も似たような仕事をしているのに、なぜこれだけの違いが出るのでしょうか?

実は、仕事ができるようになる理由と、仕事ができない理由は同じです。しかし、理由は同じでも、その人のものの見方や考え方一つで、仕事ができる人になったり、できない人になったりします。

ここでは、仕事ができる人とできない人の本当の違いについて紹介します。

仕事ができる人とできない人の理由は同じ

仕事ができる人とできない人に、仕事について聞いてみると、面白いことが分かります。それは、まったく同じ理由が返ってくることです。

たとえば、仕事の進捗について聞いてみると、「他の仕事が忙しくて、時間がとれない」と現状を嘆く人もいれば、「他の仕事が忙しいので、できるだけ早く決断するようにしている」と課題を乗り越えようとする人もいます。

また、新しい仕事に対する取り組み方について聞いてみると、「本やセミナーの内容が分かりづらいので、理解することができなかった」と感じる人もいれば、「本やセミナーの内容だけでは理解できなかったので、自分で分かるまで調べた」という人もいます。

仕事ができる人は、できる理由をもっともらしく語ります。仕事ができない人もまた、自分が仕事ができない理由をもっともらしく語ります。

しかし、実際は、仕事ができる人も仕事ができない人も、どちらも同じ状況に立たされています。

・時間がないから / 時間がないおかげで
・年を取っているから / 年を取っていたおかげで
・教材が悪かったから / 教材が悪かったおかげで
・私はバカだから / 私がバカだったおかげで

全く同じ理由が、ある人にとっては、仕事ができる理由になり、ある人にとっては、仕事ができない理由になるのです。

仕事ができる人とできない人の本質的な違いは、モノの考え方

仕事ができる人とできない人では、困難に陥ったとき、うまくいかないときの対応がまったく異なります。

同じ困難に陥っても、このような行動の差が生まれるのはなぜでしょうか。それは、モノの見方や考え方が異なるからです。なぜなら、考え方一つで、人の行動が変わるからです。

たとえば、「時間がないからどうしようもない」と考えてしまう人は、何も対策を打とうとしません。

しかし、仕事ができる人は、「時間がない。それなら、どうすれば仕事の時間を確保できるだろう」と考えます。

このように、仕事ができる人は、困難を課題と捉え、乗り越えるために行動をします。もし、次の困難がきても、それを乗り越えるため「どうすれば?」と考えるのです。

たとえば、仕事が忙しいとき、仕事ができる人は、以下のように考え、行動します。

複数ある仕事の内、本当に今やるべき仕事かどうかを絞り込みます。「●●さんから依頼されたから」、「とりあえず期限が迫っているから」、といった曖昧(あいまい)な理由で忙しくなっていることに気づきます。

本当に今やるべき仕事は、数個だけしかないため、今やるべき仕事に集中できるようにスケジュールを組み直します。そして、今やらなくていい仕事は、後にやれるように交渉します。

しかし、スケジュールを組み直すと、次の課題が見つかります。たとえば、他の部署で作成するはずの書類が、ぜんぜん進捗していないことが見えてきます。

そうなると、その部署が仕事を進めてくれるように働きかけを行う必要があると考えるようになります。

仕事ができる人は、このような課題を乗り越えていくプロセスを経て成長していきます。そして、課題を乗り越えるたびに、仕事が出来る人に成長していくのです。

一方で、仕事ができない人は、仕事の難しさばかりを気にしてしまい、行動に移すことができません。これをやったら、あれの対処が必要になる。でも、あれをやったら、これができなくなる。

このように、仕事ができない人はいつまでたっても、「●●だからできない」と仕事が進まないのです。

この積み重ねによって、仕事ができる人と仕事ができない人の差が開いていくのです。

仕事ができる人になれるかどうかは、どれだけ経験を積むことができるかしかありません。

そして、経験をどれだけ積めるかは、置かれている状況の捉え方・考え方によって変わるのです。

本当に仕事ができるようになるには具体的にどうすればいいのか?

仕事ができるようになるには、課題解決のために行動することが大切です。しかし、ただ何も考えずに行動すればいいわけではありません。

なぜなら、やみくもにやって成果が出ないからです。たとえば、「行動が大切だ」と思い込むと、多くの人は自分の好きなことをしようとします。

しかし、自分の思うようにやるだけでは仕事ができるようになりません。仕事の基本は、相手の要望に応えることです。相手の要望を考えない人は、どれだけ行動しても評価が得られません。

たとえば、まったく経験したことのない分野の仕事を担当することになったとします。さらに、上司も答えが分かっていない状況だとします。

このような状況に陥ると、多くの人はとりあえず、ウェブや本で調べてみようと考え、ムダな時間を過ごしてしまいます。しかし、仕事で成果を出すには、こういったとりあえずの行動ではなく、成果を出すために逆算した行動をする必要があります。

では具体的にどうすればいいのかというと、自分ひとりで考えるのではなく、似たような経験をした人・知っている人にやり方を聞くのが大切です。

なぜなら、似たような仕事で成果を出してきた人は、仕事の進め方を把握しているからです。

実際に、私が勤めていた会社でも、仕事ができるようになっていく人は、経験者に聞くことを大切していました。しかし、誰にも聞かず、とりあえず自分でなんとかしようとする人は、どんどん仕事が溜まって、いつも上司に詰め寄られていました。

もちろん、一人で解決しようとする姿勢は大切です。しかし、もし仕事ができるようになりたいなら、経験者に方法を聞くのがベターです。それが、最短で成果を出せる方法だからです。

仕事ができないと悩むのは、生産的な行為ではありません。むしろ、仕事ができない理由は、どうでもいいのです。

大切なことは、仕事に対する見方と考え方であり、「どうすればもっとよくできるか」を考えることです。そして、カベにぶつかったとき、経験者に相談できる行動力をもっている人が、仕事ができる人になっていくのです。

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