パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

エクセルマクロVBA|項目毎に別ファイルに書き写し自動保存する方法|無料ダウンロード可

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エクセル内の情報を別ファイルへ転記する作業があります。例えば、以下のA列の「型式」の項目毎にファイル別に情報を転記する作業です。

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上記のA列の「型式」はバラバラの項目が順不同に並んでいます。

これを以下のように{ a, b, c, d, … ,j }の型式毎に抽出して別ファイル(「a」~「j」)に情報を入れ込みます。

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このような作業は、エクセルの機能を活用すれば、手作業でも可能です。具体的には以下です。

[1] A列で「型式」別に並び替える
[2] フィルターをかける
[3] 「a」ファイルを開く
[4] ファイル「a」に型式aの情報を貼り付ける
[5] 型式(b~j)ごとに[3]~[4]を繰り返す

しかし、手作業のため面倒な作業です。しかも、コピペのミスや型式名の変更し忘れなどが発生しがちです。

このようなとき、マクロを使うと一瞬で仕事を終わらすことができます。

この記事で紹介するマクロは、具体的には以下の動画で解説しています。

youtu.be

このようなマクロは、手軽に作成できる上に地味に手間のかかる作業を自動化してくれます。

自動でファイル作成し転記するマクロの使い方

このマクロの使い方は以下のとおりです。

[1] ボタン「ファイル作成」を押すと、A列の型式ごとにファイル(*)が作成される。
[2] ボタン「ファイル削除」を押すと、[1]で作成されたファイルを削除される。

*「template」というエクセルファイルを雛形にして作成します

注意点があります。

それは、「nouhin」 「template」といったファイル名を削除したり、ファイル名を変更したりしないことです。

「nouhin」 「template」といった名称に手を加えるとエラーが出てしまう場合があります。

もし、名称を変えたり、他の機能を追加したりしたいなら自力でプログラムを編集してみてください。

あなたの仕事に合わせてカスタムする力がつけば、きっとマクロが仕事をラクにしてくれるはずです。

マクロの使い方・始め方はこちらで紹介していますので参考にしてください。

www.fastclassinfo.com

動画で紹介した「自動でファイル作成し転記するマクロ」の入ったエクセルはこちらからダウンロードできます

この記事で紹介しているマクロ入りのエクセルファイルは以下のダウンロードできます。

以下のフォームにメールアドレスを入力いただくと、返信メールからエクセルファイルをダウンロードできます。

自動でファイル作成し転記するマクロのプログラム

この記事の動画で解説しているマクロのプログラムを紹介します。

まずは、マクロのプログラムを活用する前にある準備が必要です。

VBAのプログラムを作る前にFSO操作の参照設定を行う

このマクロを使うときは、VBEの参照設定を変更する必要があります。参照設定とは、機能拡張のことです。

このプログラムを使うのには、参照設定で以下のライブラリに追加する必要があります。

設定方法

1.VBEを開いて頂いて、「ツール」→「参照設定」
2.このライブラリにチェックを入れて、OKをクリック
・Microsoft Scripting Runtime

この設定を変更しないとマクロが動きません。忘れずに設定するようにしてください。具体的な設定方法は以下の通りです。

1.VBEを開いて、「ツール」→「参照設定」

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2.以下の2項目にチェックを入れて、OKをクリック
・Microsoft Scripting Runtime

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ちなみに、VBAでフォルダを操作できるようにするために、Microsoft Scripting Runtimeにチェックを入れています。

VBAのプログラムは以下をコピペして活用してください

以下、この記事で紹介しているマクロのプログラムです。

Option Explicit

Sub Createfiles()
    
    Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet
    Set ws1 = Worksheets("nouhin")
    
    Dim cmax As Long
    cmax = ws1.Range("A65536").End(xlUp).Row
    
    ws1.Sort.SortFields.Clear
    ws1.Sort.SortFields.Add Key:=ws1.Range("A1"), SortOn:=xlSortOnValues, Order:=xlAscending, DataOption:=xlSortNormal
    With ws1.Sort
        .SetRange ws1.Range("A2:E" & cmax)
        .Header = xlNo
        .MatchCase = False
        .Orientation = xlTopToBottom
            .SortMethod = xlPinYin
        .Apply
    End With
    
    Dim filepath As String
    filepath = ThisWorkbook.Path & "\template.xlsm"
    
    Dim i As Long, j As Long
    Dim torihiki As String
    
    For i = 2 To cmax
        If torihiki <> ws1.Range("A" & i).Value Then
            
            If torihiki <> "" Then
                Application.DisplayAlerts = False
                ActiveWorkbook.SaveAs Filename:=ThisWorkbook.Path & "\" & torihiki
                Application.DisplayAlerts = True
                
                ActiveWorkbook.Close
            End If
            
            torihiki = ws1.Range("A" & i).Value
            Workbooks.Open filepath
            ActiveSheet.Name = torihiki
            
            j = 2
        End If
        
        Worksheets(torihiki).Range("A" & j).Value = ws1.Range("A" & i).Value
        Worksheets(torihiki).Range("B" & j).Value = ws1.Range("B" & i).Value
        Worksheets(torihiki).Range("C" & j).Value = ws1.Range("C" & i).Value
        Worksheets(torihiki).Range("D" & j).Value = ws1.Range("D" & i).Value
        Worksheets(torihiki).Range("E" & j).Value = ws1.Range("E" & i).Value
        
        j = j + 1
    Next
    
    Application.DisplayAlerts = False
    ActiveWorkbook.SaveAs Filename:=ThisWorkbook.Path & "\" & torihiki
    Application.DisplayAlerts = True
    
    ActiveWorkbook.Close
    
End Sub
Sub Deletefiles()
    
    Dim fso As FileSystemObject
    Set fso = New FileSystemObject
    
    Dim myFolder As Folder
    Set myFolder = fso.GetFolder(ThisWorkbook.Path) ' フォルダを取得
    
    Dim myFile As File
    For Each myFile In myFolder.Files ' フォルダ内のファイルを取得
        If myFile.Name <> "nouhin.xlsm" Then
            If myFile.Name <> "template.xlsm" Then
                Application.DisplayAlerts = False
                myFile.Delete (True)         ' ファイルを削除
                Application.DisplayAlerts = True
            End If
        End If
    Next
    
    Set fso = Nothing

End Sub

ここではマクロのプログラムを紹介しました。ただ、実はこのマクロのプログラムは処理が早くあまりよくありません。

マクロを書いてきた人ならすぐに分かると思いますが、もっと早くできる部分が数多くあります。

これは、誰でも使えるようにするために、分かりやすくプログラムを書いているからです。

そのため、もし早く処理をしたり、もっとレベルの高い処理をしたりしたいと考える人もいるはずです。

ぜひ、あなた自身が勉強して、自分で編集してもっといいものを作成できるようになってほしいと思います。

エクセルを自分用に編集アレンジして使いたいなら、エクセルマクロの無料動画で学ぼう

この記事では、データ項目別にシートを作成し自動転記するマクロについて紹介しました。ここで紹介したマクロを利用すれば、作業の自動化が可能になります。

しかしデメリットもあります。それはカスタムできないことです。

なぜなら、色々な要望が増えるからです。

この動画を見たとき、「もっと○○ができるのでは?」や「ここはなんとかならないのか」と感じる人は少なくないはずです。

例えば、「他の条件を付け加えたい」や「日付毎に条件を変えたい」といった要望が出るかもしれません。

このような要望を満たすには、マクロを勉強して自力でマクロを編集できるようになる必要があります

もし、自力でマクロを編集できるようになれば、今より仕事の効率はグッと上がります。

実際、私も自力でマクロを書けるようになってからは、仕事の生産性が一気に上がりました。

他の人が30分~1時間かけて行う仕事が、ボタン一つで終わらせることができるようになったのです。その結果、周囲からの信頼も増し、仕事で高い評価を得られるようになりました。

ただ、要望に応えるようになるためには、マクロを学ぶ必要があります。

まずは無料でマクロを勉強してみる

ウェブや書籍で勉強すれば、マクロを習得できると考えている人は少なくありません。

しかし、仕事で使えるマクロを習得したいなら、仕事で使える部分に特化した教材で学ぶことをお勧めします。

なぜなら、ウェブや書籍には仕事に関係しない部分まで提供していることが多いからです。

例えば、マクロ初心者なのに配列を学ぼうとする人がいます。実は配列なしでも仕事で使えるマクロを書くことは可能です。

しかし、マクロ初心者ほど「全ての知識が必要だ」と考えて、無駄な学習に時間を使ってしまうのです。詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

www.fastclassinfo.com

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そこで、私がお勧めするのは仕事に直結するマクロ教材です。とくにお勧めするのは、こちらの無料オンライン動画です。

なぜなら、仕事に直結する部分に絞って、エクセルマクロを学ぶことができるからです。

マクロの作り方・考え方から解説しているので、教材をしっかり学べばここで紹介したマクロをゼロから書けるようになります。

マクロ初心者が、仕事に直結したいマクロを学ぶなら、まずはこちらの無料オンライン動画を試すのがいいです。

興味がある人は、まずは無料でエクセルマクロの勉強を始めてみてください。

もっと学びたいと感じたら、さらに深く勉強をしてみることをお勧めします。