パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

エクセルマクロVBAを独学で習得できるか?自学の限界と挫折する理由

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エクセルマクロ習得には継続的な学習が必須です。とくにマクロ初心者が独学で習得するには、少なくとも数ヶ月は地道に学習を続ける必要があります。

ただ忙しい社会人の場合、毎日30分の勉強時間でさえ確保するのが難しい人もいます。そのため、どれだけやる気がある人でも「今日は忙しいから、疲れたから」といって次第に勉強から遠ざかっていきます。

一方で、独学でもマクロを習得し何十時間分の仕事を効率化する人もいます。

なぜこの違いが生じるのでしょうか。それは、学習を継続できる人はマクロを自学する難しさを知っているからです。

ここでは、マクロを独学で学ぶときの限界と挫折してしまう理由について解説していきます。

エクセルマクロ独学で習得できるか? 自学の限界と挫折する理由

マクロを独学で習得するのは簡単ではない

「マクロは独学で習得することが可能か?」と聞かれれば、確かに「マクロは独学でも習得は可能」です。しかし、独学で習得するのは簡単ではありません。

なぜなら、独学では自己流の勉強法になってしまうからです。

たとえば高校数学の学習であれば勉強法が確立されています。そのため教科書に沿って勉強したり先生に質問したりすれば、問題が解けるようになります。

しかし、マクロを独学で勉強する場合、自分一人で勉強を進める必要があります。そのため、学習教材からスケジュールまで一人で考える必要があります。

その結果、自己流の学習になってしまうのです。

自己流の学習を続けると挫折につながりやすい

多くの人はマクロを学習するとき自己流になりやすいです。そして、それが挫折の原因になっています。

なぜなら、自己流の学習では、順序よく学ぶことができないからです。

たとえば、高校数学をこれから勉強する人が、微分から勉強するとどうなるでしょうか。微分は高校2年生、3年生で勉強する分野なので、初心者には簡単に理解できません。

おそらく、微分を理解できるようになる前にやる気をなくしてしまいます。最終的に勉強を挫折してしまうでしょう。

これは、マクロを自己流で勉強する人にも同じことが起きています。実際に、マクロ初心者は「メールの自動送信」や「ウェブ情報の自動取得」を勉強したがります。

しかし、これらはマクロ中級者~上級者が使う知識です。そのため、初心者の多くは「メールの自動送信」や「ウェブ情報の自動取得」を勉強しても簡単に理解できません。

理解できない状況が続くと、「マクロは自分には難しい」といって勉強を諦めてしまうのです。

このように自己流で学ぶと、順序よく学ぶことができないため挫折してしまいます。

独学に立ちはだかる2つの限界

マクロ初心者の多くは独学で勉強を始めます。上述のとおり、マクロは独学で習得することは可能です。ただ、独学には2つの限界が立ちはだかります。

その限界とは、以下の2つです。これからマクロを学習をする人はぜひ押さえておくといいでしょう。

・自分のレベルに合った教材を選ぶのが難しい
・やる気やモチベーション維持が簡単ではない

それでは以下で説明します。

限界1|レベルにあった教材を選ぶのが難しい

マクロを独学で学ぶ人の多くは、本やウェブの情報を使って勉強をします。

しかし、初心者が本やウェブを使ってマクロを学習するのは挫折の原因となる可能性が高いです。

なぜなら、どれが本当に初心者向けの情報なのか分からないからです。

たとえば、高校数学をこれから勉強する人は高校一年生の教科書を選択すればいいと分かります。自分のレベルに合った教材を簡単に選ぶことができます。

ただ、マクロの場合はそうもいきません。なぜなら「初心者向け」と記載している本やウェブサイトの多くは初心者向けではないからです。

もちろん、ある程度の実力があれば本やウェブの情報をスラスラ理解することができます。しかし、初心者の多くは本やウェブに書いてある情報を簡単に理解することができません。

そのためプログラムを全てコピペして、そのまま使おうとします。

その結果、エラーを解消できなかったり好きなように編集したりできずに諦めてしまいます。そして、最終的にマクロの学習を挫折してしまうのです

このように、独学で学ぶ場合、どれが初心者向けの情報なのか分かりにくいです。そのため自分のレベルにあった教材を選ぶのが難しいのです。

限界2|やる気やモチベーション維持は簡単ではない

独学でマクロを習得するもう一つの限界は、やる気やモチベーション維持です。

マクロ習得には少なくとも数ヶ月は勉強が必要です。実際、私は3時間分の仕事をマクロで効率化するのに1,2ヶ月かかりました。

最終的に何十時間分の仕事を効率化できるようになったのは、勉強を始めてから10ヶ月経った頃でした。

ただ、その過程でマクロ学習を何度も挫折しています。たとえば、「仕事から帰ってきてつかれた」、「今日は他の用事で忙しい」といった理由でマクロの勉強から遠ざかっていた時期もありました。

私の場合、全体を通して効率的にマクロを学習できた方だと思います。ただそれでも、独学で勉強しているときはやる気やモチベーションには悩まされました。

もし数ヶ月で成果を出せなかったら、おそらく途中で投げ出していたでしょう。

このように、マクロ学習ではやる気やモチベーション維持は簡単ではないのです。

独学でマクロを学ぶなら、自学の限界を押さえて継続して学習する

独学でマクロを学習すると自己流になってしまいがちです。そして、自己流の学習には2つの限界があります。

・自分のレベルに合った教材を選ぶのが難しい
・やる気やモチベーション維持が簡単ではない

この限界を知った上で学習をしないと、成果が出ないまま何ヶ月もマクロを勉強することになります。

多くの場合、マクロが上達する前にやる気がなくなり挫折します。そうならないためには、この2つの限界を越えていけるような学習計画を立てることが大切です。

場合によっては、エクセルマクロVBAのセミナーや講座に通うのも1つの策です。マクロのプロからやり方・学び方が教えてもらう方が、挫折するリスクを減らすことができます。

ただ、すべてのマクロVBAのセミナーや講座が正しい学習方法を教えてくれるとは限りません。講座選びには十分に注意することをお勧めします。