パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

タイピングが遅い苦手な社会人は仕事で3つも損している|生産性向上のためには

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タイピングができる人が、タイピングができない人を見ると「もったいない」と感じることが多いです。

なぜならタイピングが苦手なせいで、多くのことを損しているからです。

実際、タイピングが遅い人は「思考力」「集中力」「作業速度」の3つを失っています

しかしタイピングができない人ほど、このような状況に陥っていることに気づいていません。

そこでタイピングが苦手な人がどれだけ損をしているのかについて、3つの視点から説明していきます。

タイピングができない社会人が損している3つのデメリット

タイピングができない人は仕事をする上で、以下の3つの損をしています。

タイピンができないことによる「3つのデメリット」
デメリット1|文章を考える思考力が遅くなる
デメリット2|仕事の集中力が維持できない
デメリット3|作業速度が上がらない

一つずつ説明していきます。

デメリット1|文章を考える思考力が遅くなる

キーボードを見ないとタイピングできない人は、文章を考えるための思考力が低下します。

なぜなら、思考力をキーボードを確認するために使わないといけないからです。

例えばパソコンで考えてみると分かりやすいです。パソコンの機能を同時に使うほど、動きが遅くなります。

それは、一度に処理できる数には限界があるからです。

これは人も同じです。メールを作成するとき、タイピングが速い人は文章を考えることだけに集中できます。

しかしタイピングが遅い人は、「文章を考えること」だけでなく「正しいキーを探す」こともしないといけません

つまりメールを書く作業の中で、「文章作成」と「正しいキーの発見」の2つを処理しないといけないのです。

そのため文章を考えるための思考力が低下してしまうのです。

デメリット2|仕事の集中力が維持できない

タイピングができない人ほど、仕事の集中力を維持できません。

なぜならキーボードを位置を確かめるために顔を下に向け、姿勢が悪くなるからです。

そのため、肩がこりやすくなったり腰が首が痛くなったりすることにつながりやすくなるのです。

例えばタイピングができない人ほど、以下の画像のように頭がパソコンに寄りがちです。

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それは頭を下に向けてキーボードの位置を確認した後に、頭を上げてスクリーンを見て正しく文字が入力されたことを確認しているからです。

この繰り返しを行っている間に、キーボードとスクリーンに近づいていきます。その結果、姿勢が悪くなり、身体の痛みによって集中力が続かなくなるのです。

一方でタイピングができる人は、正しい姿勢を維持しやすいです。そのおかげで、あまり疲れることなく仕事に集中できるのです。

デメリット3|作業速度が上がらない

キーボードを見ながらタイピングをしていると、作業が速くなりません。

それは正しいキーを探すのに手間取るからです。

例えば、タイピングが速い人と遅い人では文章作成速度が1.5倍~3倍は変わります

実際、私は社会人になったばかりのころはタイピングが速くありませんでした。

しかし練習をした結果、キーボードを見ることなく、パソコンのスクリーンを見たままタイピングできるようになったのです。

タイピング速度も1.6倍も速くなりました。単純計算で練習前にメール10通を作成する時間で、16通作成できるようになったわけです。

このようにタイピングが遅いと作業の速度が上がらないのです。

ここまで、タイピングができない人が仕事でどれだけ損をしているかについてお伝えしてきました。

もう一度まとめると、以下の3つです。

タイピンができないことによる「3つのデメリット」
デメリット1|文章を考える思考力が遅くなる
デメリット2|仕事の集中力が維持できない
デメリット3|作業速度が上がらない

タイピングが遅い・苦手な人が3つの損に気づかない理由

タイピングが苦手な人は3つの損をしていますが、タイピングを改善しようと考える人はごくわずかです。

なぜなら多くの人は損をしている感覚がないからです。タイピングが速いことがどれだけ快適なのか分からないのです。

例えばルンバという掃除機があります。この掃除機は人の代わりに自動で部屋を掃除してくれます。

そのため掃除の手間を省くことができるため、とても快適です。

しかしこの快適さは実際にルンバを使ってみないと分かりません。どれだけ人から説明されても、その感覚を味わってみないと理解できないのです。

そして、これはタイピングも同じです。

タイピングが遅い人は、「タイピングができればパソコン仕事を速くこなすことができる」と言われたとしても、その感覚が分からないのです。

そしてその感覚が分からないため、実際に「タイピング練習」という行動をする気にならないのです。

タイピングが遅い上司や同僚を見ると、いつも「もったいない」と感じる

私は上場企業に勤務していましたが、上司の多くはキーボードを見ずにタイピングができませんでした。

特に40代後半から50代の社員の多くは、タイピングが遅かったのです。

実際、キーボードを見ないとタイピングできない課長がいました。

彼はキーボードを見ながらメールを作成するので、文章をタイプし終えてスクリーンを見るまで文章の間違えに気づかないのです。

そのため、彼は時間をかけて作成した文章を消して、何度も作り直していたのです。

私はそのような人がパソコン操作に手間取っているのを見て、「知識と経験が豊富なのに本当にもったいない」と感じていました。

実際、課長のような管理職は知識と経験を評価されているからこそ、知的生産の役職に抜擢されているわけです。

ただ当然ですが、知的生産の仕事の多くはパソコンを使います。

しかし、タイピングが遅いとそれだけで仕事の生産性が上がりません。

そのせいで、能力を発揮できない上司や同僚を見ていつも「もったいない」と感じていたのです。

タイピングはパソコン仕事の基礎基本|仕事の生産性を上げるなら習得すべき

しかしタイピングが速くなれば、パソコン仕事の生産性は一気に上がります。

なぜなら、タイピングはパソコン仕事の基礎基本だからです。

例えばパソコンを使った仕事を考えてみると分かりやすいです。

よくあるパソコン仕事
・メールでの議事録作成
・ワードでの手順書作成
・エクセルでのデータ分析
・パワポでのプレゼン資料作成

どの仕事もタイピングなしで進めることはできません。逆にタイピングができるようになれば、仕事は速くなります。

私はこのことに気づいたので、社会人2,3年目でタイピング習得できました。

その結果、仕事の生産性を上げることでき、拠点で最年少で昇進することにもつながりました。

このような経験をしてきたこともあり、パソコン仕事をするならタイピングを速くするべきだということを強く伝えたいのです。

タイピングだけではない! ショートカットキーも同時に学べば仕事はもっと速くなる

ただタイピングだけをマスターしても、人が驚くような速さで仕事ができるようにはなりません。

なぜならマウスを使うと仕事が遅くなるからです。

タイピング練習をしてキーボード操作が速くなっても、マウスを使っていたらパソコン仕事は速くならないのです。

それでは何を学べばいいかというと、ショートカットキーです。

正しいタイピング操作でショートカットキーを使えるようになると、マウスなしで仕事ができるようになります

「パソコン仕事の速さ」=「正確なタイピング」×「マウスなしでPC操作」

実際、私のパソコン操作は速いと言われることが多いですが、それはタイピング速度だけが要因ではありません。

たくさんのショートカットキーを使い、マウスなしで仕事ができるのが要因なのです。

つまり、「パソコン仕事の速さ」=「正確なタイピング」×「マウスなしでPC操作」なのです。

例えば、これは人差し指だけを使ってパソコン仕事をする人を見ると分かりやすいです。

そのような人の中には、タイピングだけ見たら十分に速い人もいます。

しかし、そのような人が仕事を速くできないのは、人差し指だけを使うせいでショートカットキーを使えないからです。

例えば、彼らはワードやエクセルをササっと切り替えたり、キーボードだけでメールの送信をしたりできません。

それはショートカットキーが使えないからです。

このように、正しいタイピング操作ができるようになり、マウスは要らないといえるレベルでショートカットキーを使えるようになれば、仕事はあり得ないほど速くなります

ショートカットキーの重要性については以下で解説しています。

→極のショートカットキー100選!習得のコツからメリットまで

タイピングができるようになるためにはコツコツ練習する

ここまで、タイピングが遅い人が仕事で3つも損していることについてお伝えしてきました。

また、生産性向上のためには「正確なタイピング」と「ショートカットキー」を習得することが大切です。

しかし本当に重要なのは、この記事を読んだだけでは、パソコン仕事は速くならないということです。

正確なタイピング習得のためには、時間を取ってコツコツ練習する必要があるのです。

実際、タイピング習得した人にインタビューをさせていただいたとき、タイピングは1ヶ月間の練習は最低必要とお話されていました。

このようにコツコツ練習するのがタイピング上達には不可欠なのです。

タッチタイピングを習得した人のインタビューは以下の記事で紹介しています。

→ブラインドタッチできないのはイヤ!タイピングができる人になった体験談

他にも、タイピング練習のコツについては以下の記事で解説しています。

→ブラインドタッチ習得のコツ12|練習方法やキーボードの使い方(タッチタイピング)

→タッチタイピングで指が動かない人へ|小指が硬い難しいときの対処法|ブラインドタッチ

ぜひコツコツとトレーニングをしてタイピングができる人になってほしいと思います。

継続が難しい人は自分でタイピング練習を継続できる環境を作ろう

タッチタイピング習得には1ヶ月間の練習とお伝えしました。しかし、継続が苦手な人も少なくありません。

そのような人はこちらの無料教材で練習してみることをお勧めします。

私は有料でパソコンのタイピング速度アップ講座にチャレンジしましたが、こちらの無料教材でも十分に学べます。

ぜひ一人だと継続が難しい人は試してみてほしいと思います。

タイピングは速くなれば、仕事の生産性はあがります。ぜひタイピングを身につけて仕事を速くこなせるようになりましょう。