パソコンスキルの教科書

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東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

仕事には向き不向きがある!適職の見つけ方を3つのポイントで解説

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社会人になって仕事を始めると、「面白くない」、「つまらない」、「楽しくない」といったことを感じることがあります。

特に「単調作業ばかりでつまらない」、「誰でも出来る作業で成長が見込めない」、「このような仕事では将来が不安」というのは多くの人が考えることです。

このように感じてしまう原因の一つに「自分に向かない仕事をしている」ことがあります

ただ、つまらないと感じていても、せっかく就職したのだから3年は続けたほうがいいと考える人は少なくありません。

しかし、3年は続けるほうがいい場合は、自分に向いている仕事を選択していることが条件です。

もちろん、すぐに仕事を辞めることは得策ではありません。ただ、自分の状況や目指す目標を考え、策を講じる必要があります。

ここでは、仕事の向き不向きや適職の見つけ方を紹介していきます。また、私が実際に仕事を変えた事例も合わせてお伝えしていきます。

仕事には向き不向きがある!適職の見つけ方を3つのポイントで解説

そもそも自分に向く仕事・向かない仕事とは?

仕事をしていて「これは自分には向いていない」と感じた経験は誰もがあるはずです。

このように感じる原因は、多くの人が自分に向いている仕事とそうではない仕事について理解していないことにあります。

しかし、そもそも自分に向く仕事や向かない仕事とは何を指しているのでしょうか。

自分に向かない仕事とは?

自分に向かない仕事とは、楽しさや充実感を得ることができない仕事を意味します。

そして、会社で働いていると、多くの人が自分に向かない仕事をしていることに気づきます。

例えば、「この仕事つまらない」や「これって何の意味があるのだろう」とぼやいている人は高い確率で自分に向かない仕事をしています。

しかも、嫌々と仕事をしているため、生産性も上がりません。

実際、私も社会人になって最初の勤務先は、仕事に魅力を感じることができずいつも面白くないと感じていました。

しかし、自分に向かない仕事を嫌々でも続けるのには理由があります。

それは、経済的な安定を手放したくないからです。

実際、つまらない仕事でも一日8時間働けば、月に20万~30万は稼ぐことができます

ただ、これは人参をぶら下げて走っている馬のようなものです。お金という名の人参に向かって、毎日走り続けるのです。

そのため、つまらないと感じる仕事でも続けざるを得ないのです。

しかし、考えてみてください。自分に向かない仕事を3年続けた先に楽しい未来が待っているのでしょうか。

このまま3年、5年と働けば今の上司や先輩のような姿にあなたもなっていくのです。

私自身は、それが嫌で会社を辞めて転職をする決意をしました。

ただ、仕事がつまらないからといって、「好き」という理由だけで仕事を決めるのは危険です。

なぜなら、自分が好きなことが向いている仕事ではないからです。

自分の好きな仕事が適職とは限らない

自分に向く仕事と聞くと、自分が楽しいと感じることができる仕事を適職と考えがちです。

しかし、それだけでは自分に向いている仕事とはいえません。

なぜなら、周囲があなたの仕事に魅力を感じるかどうかが重要だからです。

例えば、歌手を目指している若者がいるとします。このとき、その人がどれだけ歌が好きだとしても、歌が下手だったり音楽の才能がなかったりすれば周囲が魅力を感じません。

そのため、その人がどれだけ歌の練習してもチャンスを得ることができません。誰の目にも止まらなければ、当然お金を稼ぐことができないため、夢として消えてしまいます。

このように、自分が好きだと思える仕事がそのまま適職になるとは言えないのです。

それでは、自分に向いている仕事とは具体的にどのような条件があるのでしょうか。

その条件とは、以下で示す3つのポイントです。

自分に向いている仕事とは? 適職を選びの3つのポイント

「自分に合った仕事(適職)に就きたい」と思っているのは、誰もが考えていることです。

しかし、どのようにして自分に合った仕事を見つけることができるのでしょうか。

それは、自己分析を行うことです。例えば、自己分析と聞くと、就職活動で行う自己分析をイメージする人が多いはずです。

自己分析とは、自分の経験や得意なことから自分の適性を見つける方法です。

ただ、この学生時代に行った自己分析には不足する部分があります。それは社会人経験です。

実際に、社会人として働く経験をした後に自己分析をすることで、より自分に合った仕事を見つけることができます。

なぜなら、社会で働いてみてようやく「何が楽しくて、何がつまらないか」理解できるからです。

実際、私も社会に出てから一年弱で転職をしました。働いてみて、自分がルーティン業務が苦手で、何かを作っていく仕事が楽しいことが分かったからです。

このとき、自己分析には3つのポイントがあります。

ポイント1|情熱がある
ポイント2|他人はできないが、自分はできる
ポイント3|稼げる分野(職種)である

以下で詳しく解説していきます。

ポイント1|情熱がある

自分に向いている仕事の中で大切な要素の一つは、その仕事に情熱があるかどうかです。楽しいと思えることが適職には重要なのです。

なぜなら、本当の適性は続けないと分からないからです。しかし、楽しくないと続けることができないため、適性があるかないか分かる前には挫折してしまうのです。

例えば、私は派遣社員として勤務していたとき、仕事に魅力を感じることができませんでした。それは、単純作業でつまらない上に将来性のない仕事だったからです。

ただ、もしかすると、この仕事に適性があった可能性はあります。

しかし、この仕事を何年も続けるほどの情熱はありませんでした。

そのため、続かない仕事をしていても適性が分かる前に続かなくなります。当然ですが、途中でやめてしまえば適性があるかどうか分かることはありません。

このように、仕事では情熱があるかどうかが重要です。

このとき、仕事が楽しさには充実感や達成感も含まれます。ずっと楽しいわけではなく、辛い瞬間と楽しい瞬間を両方感じながら、トータルとして楽しさが勝るのです。

例えば、仕事には楽しいと感じる瞬間とそうではない瞬間があります。以下のような瞬間です。

●楽しい瞬間
・売上や成約数の数字が増えていくとき
・お客さんや部下が成長するとき
・自分自身が上手くなっているのを感じるとき

●楽しくない瞬間
・人へ説明するとき
・資料を作成するとき

このように、仕事の全てが楽しいことが条件ではなく、辛さと楽しさのトータルとして楽しさが勝るのが情熱があると言えます。

ポイント2|他人はできないが、自分はできる

他人にはできないが自分にはできる仕事であるほど、適職に近いです。

なぜなら、仕事の価値は他人ができないことを代わりにすることにあるからです。

例えば、税理士という職業があります。税金を納めることは法律で決まっているのですが、その内容はとても幅広いです。

そのため、税金に詳しくない人が納税を行おうとすると、間違えてしまいかねません。

そのとき、税理士に税金に関する業務をサポートしてもらえば、安心して法律に則った納税ができます。

このように他人ができないことを代行したりカバーしたりすることで、円滑に仕事をこなせるのです。

このとき、膨大な経験の差があったり他にできる人が少なかったりするほど、適職に近いと言えます。

このように、他の誰にも真似できないような価値を提供できることであるほど、より適職といえるのです。

ポイント3|稼げる分野である

仕事をする目的の一つは、お金を稼ぐことです。そのため、稼げる分野で働くのは重要な要素です。

なぜなら、お金になりやすい職種となりにくい職種があるからです。

例えば、プロゲーマーは稼ぐのが難しい分野です。それは、プロゲーマーがいなくても世間の人の生活に影響しないからです。

逆に、医師は高給取りと言われています。それは、医師がいないと医療が止まってしまうからです。人の命がかかっていれば、それだけ多くの人が価値を感じるのです。

このように、仕事には稼げる分野と稼げにくい分野があります。

まとめると、適職を選ぶときは以下の3つの視点が重要なのです。

ポイント1|情熱がある
ポイント2|他人はできないが、自分はできる
ポイント3|稼げる分野である

ぜひ、参考にしてみてください。

適職や適性を見つけるための質問集

適職を見つけるために押さえておくポイントを紹介しました。

しかし、それだけでは十分ではありません。なぜなら、どのようにすれば自分自身の適職や適性を見つけることができるかまでは分からないからです。

そこで、適職を見つけるための質問集を紹介します。自分自身にあてはめてみてください。

質問1|情熱があるかどうかを確かめる質問

いつも考えていることは何か?

1. 人と話をしているとき、どのようなことを考えているか?(他者、自分自身の内面も含めて)
2. 何に一番感動するか?
3. 一番整理されているものは何か?(部屋、頭の中、パソコンの中、机)
4. どのような目標を持っているか?

質問2|他人はできないが、自分はできることを確かめる質問

1. これまでの職種(アルバイト含む)
2. どのようなことが一番得意か? 出来て当然だと思っていることは何か?
3. 人から頻繁に頼まれる仕事は?
4. 仕事や家庭で自分が担当していることは何か?
5. どのようなことに一番時間を使ってきたか?
6. これまで最も克服してきたことは何か?
7. 自分はできるのに周囲の人ができなくて、イライラするのは何か?

質問3|他人はできないが、自分はできることを確かめる質問

1. 関われそうな業種の中で、最近テレビや雑誌などでよく紹介されているものはあるか?
2. 関われそうな業種の中で、最近求人広告でよく取り上げられているのは何か?
3. 関われそうな業種の中で、最近書店のランキングで増えてきたものは何かか?
4. 関われそうな業種の中で、数年世の中で流行っているor衰退してきたものは何か?

上記の質問を自分自身にしてみることをお勧めします。

これで、絞り込んだ候補があなたの適職に近いといえるでしょう。

向いている仕事を選ぶにはいくつかチャンレジしてみるしかない

ここまで適職を見つけるためのポイントや質問集を紹介してきました。

しかし、これらを見たり質問したりしても多くの人は「何が向いているのか分からない」や「適職として思いあたるものが全く思いつかない」と感じます。

このような人に言えるのは、「本当に自分に向いている仕事を見つけたいなら、いくつかチャレンジしてみるしかない」ということです。

なぜなら、やってみないと向いているかどうかの判断ができないからです。

例えば、生まれて一度もスポーツをしたことない人がいるとします。

そして、その人が「私は何のスポーツなら、楽しいと感じることができるのでしょうか。どの分野ならトッププレイヤーになれるのでしょうか。」と疑問に感じたとします。

残念ながら、この質問に答えることができる人はいません。

少なくとも、練習したり試合したりしてはじめて「楽しかった」、「もっと上手くなりたい」と感じたり、「つまらなかった」、「合わなかった」を感じたりすることができるのです。

このように、やってみないと向いているかどうかの判断さえできないのです。

これまでの経験や体験から仮説を立てながらチャレンジする

しかし、仕事選びでは数多く試してみるほど余裕はありません。

なぜなら転職回数が多いと、仕事に就くのが難しくなったり新しい仕事を覚えたりするリスクがあるからです。

例えば、数年の間で何度も転職をすると面接で「なぜこんなに転職を行ったのか?」と聞かれるのは当然のことです。

このように、やりたいものが見つかるまで闇雲にチャレンジすれば、次のチャンスを失ってしまうのは当然のことです。

そこで、これまでの経験や体験から仮説を立てながらチャレンジすることをおすすめします

このとき、上述の適職を選ぶ3つのポイントを見直してほしいのです。

例えば、以下の順で考えてみるといいでしょう。

●ポイント1について
自分を振り返ることで、楽しかったと思えることは思い浮かぶものがいくつかあるはずです。

私の場合であれば、プログラミングをしているときは3,4時間没頭することがあり、楽しかった体験があります。

●ポイント2について
ポイント1で思い浮かんだ体験について、他の人から「すごいね!」と言われたことをいくつか列挙してみる

私の場合であれば、「パソコンについて教えてほしい」とかつての同僚から言われた経験があります。

●ポイント3について
自分が働いてみたい分野が稼げる分野かどうかをプロや経験者に聞いてみる。

このように、以下の3つのポイントで振り返ることで、自分に向いている仕事に予測を立てることで、チャレンジしてみる分野を選定するのです。

転職エージェントに相談してみて相談してみる

このとき、ポイント2やポイント3については、自分一人で考えるのは簡単ではありません。

なぜなら、一人では他者との比較ができないからです。

例えば、人より優れている部分を見つけるには、比較する誰かがいないと成立しません。

また、稼げる分野については自分で調べていても簡単に分かるものではありません。

そこで、転職エージェントに相談してみることをお勧めします。

なぜなら、エージェントは多くの人の転職を成功させてきた経験があるからです。

その経験から、どの程度のスキルがあれば人より優れているか判断できたりどのような分野が稼げる分野なのかを理解していたりするのです。

実際、私も転職エージェントを利用したことがあります。当時、私は、自分自身のスキルを過小評価していました。

しかし、転職エージェントから「今のあなたなら十分に通用しますよ」といってもらえたことで、「自分も通用するんだ」と思えたのです。

そして、実際に転職は成功し、より自分に向いている仕事に移ることができました。

ほかにも、転職エージェントに相談すれば、より自分の適性にあった仕事を見つけるための方法からあなたの市場価値まで詳しく教えてくれます。

このように、自分一人では分からないことでも転職エージェントに相談することで、より客観的な意見を採用することができるのです。

お勧めの転職エージェントについてはこちらで紹介しています。

向いている仕事につくために一歩を踏み出そう

現在、一つの会社で働き続ける人は少なりつつあります。それは、一人一人が異なる才能や強みをもっているからです。

自分の才能や強みを活かして最大限のパフォーマンスを出すのが求められる時代なのです。

しかし、才能や強みを活かせるような仕事を選ぶのは一社働いただけでは分かるものではありません

そのため、仕事を変えたり新しいことに挑戦したりして自ら見つけていく必要があります。

実際、私も派遣社員でしたが自分に合った仕事をするために転職を行いました。

そして、自分に合った仕事をした結果、転職の会社で高い評価をもらっただけでなく年収も100万あがったのです。

もし、チャレンジしていなければ絶対に感じることのできない喜びがありました。

これを読んでいるあなたが仕事をつまらないと思っていたり充実感を感じたりすることができないのであれば、まずは行動してみてください。

楽しく仕事をしている友人や転職エージェントに話を聞いてみるだけでも、自分や世間を知るいい機会になります。まずは一歩を踏み出してみることをお勧めします。

仕事に関する記事は以下も参考になるはずです。

●仕事で結果が出る人出ない人の違いやキャリアアップのコツ
●仕事で評価されないのはなぜか? 評価される人のポイントを解説
●求人募集に必要なパソコンスキルとはどれくらいのレベルか?
●将来性の低い仕事をやめ転職した話
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