パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

社会人サラリーマンが収入アップして年収1000万超える5つのポイント

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日本では、働いている人の5%が年収1000万を越えていると言われています。

一方で、日本人の平均年収は400万台というデータもあります。

このような違いはなぜ生まれるのでしょうか。

私はこれまで年収が高い人から低い人まで一緒に働いてきた経験があります。

その経験で気づいたことは、実は年収の高い人には共通するポイントがあることです。

この記事では、社会人サラリーマンが収入アップして年収1000万超えるためのポイントについて紹介していきます。

日本の所得はどのような状況か?

日本の所得については、様々なデータあります。

ここでは、厚生労働省が提供している「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を参考にし、計算した結果を提供します。

年齢別と年収

年齢と年収の関係を以下に示します。

年齢層 年収(*)
20-59までの平均 486.9万円
20-24 336.8万円
25-29 397.0万円
30-34 462.4万円
35-39 518.6万円
40-44 573.9万円
45-49 631.5万円
50-54 678.4万円
55-59 659.5万円

(*) 月収はボーナス4ヵ月分で計算しています。そのため、働いている企業によっては実際の年収との間に開きがある場合があります。

年収1000万は全体の約6%

一方で、年収1000万をこえている人はどれくらいの割合なのでしょうか。

年収(*) 割合
650万円-1000万円 18.8%
1000万円- 6.0

(*) 月収はボーナス4ヵ月分で計算しています。そのため、働いている企業によっては実際の年収との間に開きがある場合があります。

このように厚生労働省のデータから見ても、年収の平均は400-500万で、年収1000万をこえている人は全体の約6%であることが言えます。

年収が高い人と低い人の違いとは

ここまで数値で、日本の年収について紹介してきました。これらは参考にはなりますが、あくまでデータに過ぎません。

なぜなら収入や年収は結果であり、その結果を生む原因があるからです。

その原因を理解しない限り、データを見ても全く意味がありません。

それでは、その原因となるポイントは何でしょうか。

多くの人と働いてきた経験から分かること

実は、私はこれまでいくつかの職場で働いてきました。そこには、年収の高い人もいれば低い人もいました。

例えば、以下のような人達と働いてきました。

●年収1000万を越えていた人達
・新しい発見をし続ける東大研究者
・海外提携先との契約を取ってくる海外駐在サラリーマン
・提携先企業の新サービスプロモーションをサポートするベンチャー企業社長
●年収が一般平均と同じくらいの人達
・パソコンが使えない超田舎の中小企業の係長
・取引先の名前を間違える課長
・締切の前日に追加の要求をする担当者

この経験から分かったのは、年収が高い人は5つのポイントを満たしていることです。

そのポイントとは以下の5つです。

●年収が高い人の5つのポイント
ポイント1|会社の売上につながる仕事をしている
ポイント2|トップ0.1%の仕事をする
ポイント3|上司の成績に貢献するために必要なことを考える
ポイント4|仕事は正確さより速さを目指す<
ポイント5|年収が高い業種で働く

それでは以下でポイントについて詳しく紹介していきます。

ポイント1|会社の売上につながる仕事をしている

年収が高い人の共通点として、会社の売上につながる仕事をしていることがあります。

なぜなら、給料は会社の売上から支払われるからです。

例えば、1億円を売り上げる社員と1000万円を売り上げる人であれば、給与は売上1億円の人が高くなります。

それは会社の売上に貢献しているため、より高い給与を提供しても問題ないからです。

これまで一緒に仕事をしてきた人で年収が高かった人を振り返ってみると、そのほとんどが会社の売上に直結する仕事をしています。

私の身近な例でいえば、以下のような人たちです。

●年収1000万を越えていた人達

・新しい発見をし続ける東大研究者
→新しい発見をすると、国や企業からの研究補助が出る

・海外提携先との契約を取ってくる海外駐在サラリーマン
→新しい提携先との契約を締結すれば、会社に数十億単位の売上が見込まれる

・提携先企業の新サービスプロモーションをサポートするベンチャー企業社長
→提携先のプロモーションが成功すれば、その宣言費として売上をもらえる

他にも分かりやすい例でいえば、フルコミッションの保険営業マンです。

彼らの多くは歩合性で会社の売上に貢献すればするほど、自分自身の収入も上がります。

このように、会社の売上につながるような仕事をしている人は高い給与を得るのです。

ポイント2|トップ0.1%の仕事をする(相手の期待以上のことをする)

年収1000万を越えるような人に共通する仕事の流儀があります。

それは、「仕事を依頼してきた相手の期待を越える」ということです。

これは私が東大で研究をしていた時や、ベンチャー企業で働いていた時に実際に言われていたことでもあります。

例えば私が鮮明に覚えているのは、東大の先輩から言われた以下の「仕事のレベル」です。

割合 仕事のレベル 事例
80% 依頼された仕事をできない 資料修正をやっても、誤記や資料データにミスがある
19% 言われたことをする 資料修正をやると、言われたことは確実にこなす
0.9% 言われたことに加えて、言われていないこともする 資料修正が必要そうな部分まで予測し修正する
0.1% 言われたことをさらに新しい提案をする 資料修正を行い、仕組み化まで提案する

このレベルの0.1%を目指すことが、年収を上げることにつながると言われました。

実際、仕事ができる(時給が高い仕事をしている)人は30分も働いていると、一緒に働く人の仕事レベルが分かります

つまり一緒に仕事をしている人が、上記4つのレベルのどこに位置しているのか明確に分かるのです。

もしレベルが低いと判断されると、二度と仕事が来ません。

実際、東大で研究をしていた当時の私は上記のレベル2までしかできていませんでした。

そのため、仕事ができる人から目をつけてもらえませんでした。結局、その道は諦めることになりました。

しかし、会社で働く人のほとんどは当時の私のレベルかそれ以下です。つまり、80%もしくは19%の人です。

なぜなら、自分がやらなくてもどうにかなると考えているからです。

「上司の仕事なのだから、上司が最後に責任を取るべきだ」と考えているのです。

そのような人は、自分が損をしないこと、ラクをすることに執着しています。

ただ、もし年収を上げたいなら、この状況を逆手にとることです。

「上司から言われたことに加えて、新しい提案をする」ような人はまずいません

このレべルで仕事をすれば、確実に上司の目にとまります。

このように、トップ0.1%の仕事をして相手の期待以上のことをすることが重要なポイントです。

ポイント3|上司の成績に貢献するために必要なことを考える

上記では、相手の期待以上をすることが重要とお伝えしました。

このとき期待以上のことをすれば、何をしてもいいわけではありません。

例えば、上司の誕生日にサプライズケーキを用意することは全く意味がないことです。

大切なのは、「上司」もしくは「上司の上司」の成績につながることを提案することです。

なぜなら、上司は「そのまた上の上司」に数値で管理されているからです。

例えば営業であれば、上司は売上の数字を管理されています。

そのため、売上の数字に直結する仕事をするのが重要ですし、チームメンバーの数字をまとめて見える化するのも重要です。

また営業以外であっても、それなりの地位にいる人は何かの数値目標を持たされています。

その成績につながることを意識して仕事をすれば良いのです。

そのような視点で仕事を提案すれば、出来る部下として上司から「えこひいき」されます。

そして、この「えこひいき」こそ最も重要なポイントです。

「えこひいき」される部下と「えこひいき」されない部下

ポイント2とポイント3を一言でまとめると、上司の成績に貢献するために必要なことをトップ0.1%のレベルで考えることです。

これに気づくことができれば、上司が困っていることを手伝えばいいというシンプルな解にたどりつきます。

なぜこれが大切かと言うと、最終的に自分に返ってくるからです。つまり、「えこひいき」されるのです。

具体的には以下のサイクルで自分にリターンが返ってきます。

上司からえこひいきされる人
→大きな案件に参加できる
→実績を積むことができる
→査定評価のネタがたくさんある
→年収が上がる

逆に、上司にえこひいきされない人は以下のようになります。

上司からえこひいきされない人
→大きな案件に参加できない
→実績を積むことができない
→査定評価のネタがない
→年収がのびない

このように考えると、上司の成績に貢献するために必要なことをトップ0.1%のレベルで考えることの重要性が分かるはずです。

ポイント4|仕事は正確さより速さを目指す

年収が高い人ほど、仕事が速いという共通点を持っています。

そして、仕事では正確さより速さを目指す方が評価が上がりやすいです。

なぜなら、仕事が速いと正確性が上がるからです。

例えば仕事が速く終われば、誰かに見せてフィードバックをもらったり、期限前に数回見直したりできます。

この作業によって、正確性が増すのです。

しかし「正確さ」を気にする人ほど、一回で作成して完璧なものを作ろうとします。

ただ考えてみてほしいのですが、そもそも正確に行うことは簡単ではありません。

それは、最初から仕事の全容を見える化するのは難しいからです。

そのため仕事をできるだけ速くこなし、人からフィードバックをもらったり何度も見返したりして精度を高める方が正確性が増します。

このような理由から、年収が高い人ほど仕事が速いのです。

仕事を速くこなす方法は以下の記事で紹介しています。ぜひ合わせて読んでみてください。

www.fastclassinfo.com

ポイント5|年収が高い業種で働く

ここまで年収が高くなる人の仕事の進め方について紹介してきました。

しかし、これら全てを満たしても年収が上がらない場合があります。

それは働く業種です。業種で収入の上限が決まるのです。

例えば、以下は年収が高い業種ランキング(男性)です。厚生労働省が提供している「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を参考にし、計算した結果を提供します。

業種 年収
金融業保険業 747.2万円
学術研究専門技術サービス業 663.2万円
情報通信業 635.5万円
卸売業小売業 552.0万円
建設業 550.2万円
医療福祉 543.0万円
製造業 510.2万円
生活関連サービス業娯楽業 465.6万円
運輸業郵便業 453.0万円
その他 440.2万円
宿泊業飲食サービス 434.2万円

このように働く業界によって、年収が変わります。

実際、私の知り合いではアパレル業界の人は新卒で年収400万で、30代でエリアマネージャー(部長クラス)で年収800万円代でした。

しかし、IT業界やコンサルタント分野であればどうでしょうか。

新卒のコンサルタントで年収600万の企業もあります。またIT企業の一般社員(8年勤務)には年収900万代の人もいます。

もし大手IT企業のマネージャークラスであれば、年収1200万にもなります。

アパレルとIT業界がこれだけ違うのは、「その業種の市場の伸び」や「業種の利益率の高さ」を大きく影響しているからです。

要するに儲かっている分野で働ければ、年収も高くなるのです。

しかし残念なことに、働いている分野が衰退している場合、どれだけ頑張って働いたとしても年収は大きく上がりません

これが分かれば、これまでの4つのポイントを満たすような優秀社員であっても年収1000万をこえないことに納得できるはずです。

ここまで5つのポイントについてお伝えしてきました。

以下にもう一度まとめます。

ポイント1|会社の売上につながる仕事をしている
ポイント2|トップ0.1%の仕事をする
ポイント3|上司の成績に貢献するために必要なことを考える
ポイント4|仕事は正確さより速さを目指す<
ポイント5|年収が高い業種で働く

本気で年収1000万を超えたいなら、1000万プレーヤーのサラリーマンに話を聞こう

ここまでサラリーマンとして年収1000万を越えるためのポイントをお伝えしてきました。

しかし、この5つのポイント以外にも重要なことはあります。

本気で年収1000万を越えたいなら、1000万プレーヤーのサラリーマンに話を聞くのが最も良いです。

例えば、先輩や知人で年収1000万の人に「話を聞かせていただけませんか?」と誘ってみるのがお勧めです。

このとき、相手が来たくなるような仕掛けを用意しておけば快諾してくれる可能性が高まります。

実際、私がやっていたのは相手の要望に合わせてレストランを用意することでした。

これによって、隠れたノウハウを聞き出せることも少なくありませんでした。

ただ、身近に年収1000万をこえている人が見当たらない場合は、こちらの音声教材を試すのもありです。

もし、あなたが本気で年収1000万を越えたいなら、実際にやってきた人の話を聞くのが最も良い方法です。

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