パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

派遣社員から抜け出したい!将来の不安は消すための5つのポイント

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派遣社員として働き続けることに不安を抱く人は少なくありません。

実は私も派遣社員として勤務していた経験があり、当時は不安ばかり感じていました。

しかし、このまま派遣社員として働き続けて「本当に未来はあるのだろうか?」、「5年後10年後に先輩の派遣社員のようになりたいか?」と考えるになりました。

そして派遣社員を辞め、正社員になることを決めたのです。正社員になった後は収入もグンと上がり、人脈を広げていくこともできました。

ただ、私の場合、派遣社員という不安から抜け出すためにいくつかの準備を行いました。

そこで、派遣社員から抜け出したいと考えている人に知っておいてほしい5つのポイントをお伝えします。

なぜ派遣社員で働き続けると将来の不安は消えないのか? 3つのデメリット

そもそもなぜ派遣社員として働き続けることに将来の不安がつきまとうのでしょうか。

その理由は派遣社員にはデメリットが大きいからです。特に以下の3つのデメリットがあります。

デメリット1|正社員と比べボーナスが少なく収入が低い
デメリット2|スキルが身につかない
デメリット3|人間関係が狭く、人脈が広がらない

それでは一つずつ詳しく紹介していきます。

デメリット1|正社員と比べボーナスが少なく収入が低い

将来が不安になる理由として、わかりやすいのが収入が上がりにくいことです。

なぜなら、派遣先の企業が支払う給料は、派遣社員と派遣元の2つに配分されるからです。

例えば、私の場合であれば派遣先の企業から支払われるお金のうち、派遣元が数十%のお金を得ていました。

それだけで、私に支払われる給料は減っていたのです。もちろん、派遣元は就業を保証してくれます。

だからこそ、派遣元にも支払いがあって当然なのです。しかし、そのトレードオフによって、給料が減ってしまいます。

その結果、派遣社員で働く人は同世代に人に比べて収入が低くなりがちなのです。

また正社員と比べボーナスが低いことも大きな影響の一つです。

デメリット2|スキルが身につかないため、将来スキル不足になる

派遣社員として働く場合、スキルが身につかないことは少なくありません

なぜなら、派遣先でやることがあらかじめ決められているからです。

例えば私は派遣社員として働いたとき、私は品質管理の派遣社員として入社しました。

当時の私の派遣先は製薬企業でした。そのため、一流の品質管理の業務を学ぶことができると考えていました。

しかし、実際は何十年も前の設備で仕事を行っていました。

一流企業であれば機械が自動処理して終わるような仕事をわざわざ手動でやっていたのです。

しかも、派遣社員にそのような手動作業が任されます。これでは、スキルが高まるはずがありません。

これは私の事例ですが、派遣社員の多くは派遣業務を通じてスキルアップをすることができません。

今は良かったとしても、そのような仕事は確実に消えていくのは目に見えています。

そして、将来スキル不足で困ることになるのです。果たしてそれでいいのでしょうか。ただ、これが派遣社員の現実なのです。

デメリット3|人間関係が狭く、人脈が広がらない

派遣社員の仕事に将来性がない理由の一つに人脈が広がらないことがあります。

なぜなら、派遣社員の仕事はルーティンワークが多いからです。例えば、事務処理の仕事を行うとします。

このとき、費用の清算や入力をするだけでは、パソコンで処理をして終わりです。また、依頼のほとんどはメールで来ます。

そのため、人とコミュニケーションを取る必要がありません。

結果的に、人との接点ができないため誰でもできる仕事が多いことがあります。人間関係が閉鎖的であるため、人脈が広がらなないのです。

それだけではありません。もし、その人間関係の中で嫌われてしまえば、仕事を続けることができなくなります。

派遣社員の多くは、そのようなリスクを抱えていることに気づいていません。

そして、イヤになったら仕事を変えればいいと楽観的に考えているのです。

しかし、それでは人脈が広がらず、同じ仕事ばかりをやり続けることになってしまいます

そうなればスキルが身に付かないため、収入がずっと横ばいになってしまうのです。

このように、派遣社員として働くことにはデメリットが多いのです。もう一度まとめると以下の3つです。

それでは、このようなデメリットを回避するためにはどのように行動すればいいのでしょうか。

派遣社員から抜け出すために意識したい5つのポイント

派遣社員から抜け出し、将来の不安を消すためには自分を変えるために行動を起こす必要があります。

実際、私も派遣社員から抜け出すために様々な行動を行いました。

当時を振り返って効果があったことを以下の5つにまとめました。

ポイント1|仕事で使えるスキルを身につける
ポイント2|アピールできる資格を取る
ポイント3|伝える力を身につける
ポイント4|長期計画で行動をしていく
ポイント5|できる限り早く転職を考える

それでは以下で詳しく紹介していきます。

ポイント1|仕事で使えるスキルを身につける

派遣社員が仕事で使えるスキルを習得するのは賢い選択です。特に自分の仕事を早く終わらせることができるスキルを習得するとメリットが大きいです。

なぜなら、派遣社員の仕事は作業が多いからです。例えば、データ入力の仕事や解析業務を考えます。

このような仕事では、エクセルなどを使ってデータを解析することが多いです。

このとき、仕事を一瞬で終わらせるような解析方法を知っていたら、仕事をラクに終わらせることができるようになります。

実際私が派遣社員として働いていたときは、データ分析の仕事をしていました。

当時は、簡単なエクセル関数しか知らなかったため、データ解析に膨大な時間がかかっていました。

今思えば、仕事を早く終わらすスキルがあれば、もっと仕事をラクにできただろうと思うのです。

特にエクセルマクロのようなスキルであれば、実作業をこなしながら、スキルを高めることができます。

エクセルマクロを使えば、以下のような請求書を自動で作成することも可能になります。


このように仕事で使えるスキルを習得できれば、今の職場で貢献できるだけでなく、次の職場で使えるスキルも手に入れることができます。

そのため、実際の仕事で使えるスキルを習得するのは賢い選択なのです。

もしパソコンスキルを高めたいのであれば、以下の記事も参考になるはずです。

www.fastclassinfo.com

また、仕事を早く終わらせるために意識してほしいことは、以下の記事でまとめています。

www.fastclassinfo.com

ぜひ合わせて読んでみて下さい。

ポイント2|アピールできる資格を取る

派遣社員が未来を切り開くのにもっとも手っ取り早い方法は、資格を取ることです。

なぜなら、資格はアピールポイントとして分かりやすいからです。 特に周囲からすごいと思われる資格であれば、効果は高いです。

例えば英語力のアピールに使えるTOEICは周囲から評価をもらいやすいです。

実際、私もTOEICで800点近く取りました。(TOEICは990点満点で800点取れば、優秀という評価をもらえます)

そして、その英語力をアピールして転職に活用した経緯があります。

しかし、注意したいのは資格は仕事を変えるときにアピールにしかならないということです。実務では役に立ちません。

例えば、パソコンスキルの中にVBAエキスパートと呼ばれる資格があります。VBAエキスパートについて、以下の記事で紹介しています。

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この資格は、エクセルを高いレベルで使いこなすことを示す資格です。資格取得には、エクセルでプログラミングを行うための知識を問う問題が出題されます。

しかし、この資格を取ったからといって、エクセルでプログラミングができるようになるわけではありません。

あくまで、資格試験の設問に答えることができるだけです。実際にはエクセルでプログラミングができることになることに直結しないのです。

つまり、資格とはスキルの高さを示すものではないのです。あくまで、他者にスキルをアピールするためだけのものです。

このことについては、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ合わせて読んでみて下さい。

www.fastclassinfo.com

これらのことを理解し、アピールになる資格を取得することをお勧めします。

やりたい仕事を目指す上で、アピールしやすい資格を取得すれば将来の道の第一歩になる可能性は高いと言えます。

ポイント3|伝える力を身につける

派遣社員にありがちなのが何を伝達されることには慣れているが、自発的に伝えるのは慣れていないということです。

なぜなら、派遣社員の仕事の多くは末端の作業が多いからです。

例えば、データ入力作業や発注管理といった作業です。このような仕事は、人との議論を必要としません。あるのは、どのように作業すればいいかを聞くだけです。

そのため、派遣社員の人は伝えることに苦手意識を持っている人が多いです。

しかしこれから仕事の幅を広げていきたいなら、伝える力をつけていく必要があります

伝える力がないと、人と協力して仕事をすることができません。周囲と協調して仕事を進めていくには、相手の意見を聞くだけではなく、伝える力が重要なのです。

実際、伝える力がないと新しい職場で仕事をしていくときに困ります。

伝える力については、以下の記事で紹介しています。ぜひ、合わせて読んでみて下さい。

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ポイント4|長期計画で行動をしていく

何か新しいことに挑戦する場合、数ヶ月で決着がつくことはほとんどありません。

例えば、私は転職活動を行いました。ただ、転職やろうと決意してから半年~10か月かかりました。

このように、やることを決めてから成果が出るまで時間がかかるのです。

そのため、長期的な視点に立って計画を進めていく必要があります。

それこそ、資格を身につけたり転職をしたりするなら1年はかかると思ってトライしてみることです。

なぜなら、計画は思うように進まないからです。例えば、多くの派遣社員は平日の朝から夜までは働いているはずです。

そのため、疲れたり用事があったりすると計画通りに進めることが難しくなるのです。

実際、私は転職のために英語の勉強をしていました。TOEIC800点を取ろうとしていたのです。

しかし、残業で疲れた日には思うように勉強できませんでした。

つまり、誰でも計画を立てることはできるのですが、行動をするとなると話は別なのです。

このようなカベを一つずつ乗り越えていきながら、ゴールを目指すことになります。

そのため、長期的な視点をもって物事に取り組んでいくのが大切です。

ポイント5|できる限り早く転職を考える

派遣社員で働くことに疑問を感じるなら、できるだけ早く転職を考えることをお勧めします。

なぜなら派遣社員として働くほどキャリアアップの可能性が減っていくからです。

例えば、年齢を考えてみます。転職市場では若い人ほど採用されるチャンスが広がります。

たとえ、スキルが低くても将来性を期待して転職できることは少なくありません。

しかし、35歳を超えた派遣社員が転職をして正社員になることは簡単ではありません

私は派遣社員から正社員に転職しましたが、20代後半だったため、転職に成功することができました。

私が派遣社員を辞めた理由は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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厳しいですが、年をとってしまうとそれだけチャンスが逃げていきます。

そのため派遣社員で働くことに疑問を感じるなら、できるだけ早く転職を考えることをお勧めします。

まずは行動する!悩んでいても何も始まらない

上記の5つのポイントをおさらいすると以下です。

ポイント1|仕事で使えるスキルを身につける
ポイント2|アピールできる資格を取る
ポイント3|伝える力を身につける
ポイント4|長期計画で行動をしていく
ポイント5|できる限り早く転職を考える

さて私がお伝えしたいのは、この記事を読むだけでは将来の不安は消えないということです。

なぜなら、将来の不安を消すには行動する必要があるからです。何もしないで、人生が良くなることはないのです。

例えば、読書が趣味の人がいます。ただ、趣味で本を読んでいる人の多くは行動しません。本を読んで満足するからです。

しかし、本当にそれでいいのでしょうか。本を読んで一時だけ将来の不安が消えてそれで満足でしょうか。

私だったら嫌です。だからこそ派遣社員を辞めて、転職を決意したのです。そのために、スキルを身につけ資格を取り、転職エージェントの登録もしました。

そこまで行動して人生の不安を少しずつ消していったのです。ただ本を読んで満足していたわけではありません。

私はこの記事を読んでいるあなたが一秒でも早く行動し、自分の思い描く未来に近づいてほしいと思っています。

そのために、まずは行動する。悩んでいても何も始まらないのです。