パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

エクセルの動作が重いときの20の解消法|遅くなる原因から動作停止の改善まで

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「エクセルが重くて、なんか不安定…軽くしたい!」
「応答しない、停止になって、プログラムを終了~と表示される」
「なんだかエクセルの動作が遅い、鈍い、おかしい…」
「Excelマクロでプログラムの動作が遅く、応答しない、改善できない」

このようにエクセルの動作が重いせいで、ムダな時間を費やしていませんか?

あまりに動作が重い場合は、ファイルが壊れてしまう可能性もありますので、早めに対処が必要です。

この記事では、企業でパソコン講師をしていた私が、あなたに少しでも早く、かつ安全にエクセル仕事をするために、

「エクセルの動作が重い原因と対策」をご紹介いたします。

エクセルの動作だけでなく、エクセルVBAやマクロに関しても、対策を紹介しますので、チェックシートとして使ってみてください。

エクセルの動作が重くなる8つの原因と20の解決策

「動作が重い」、「メッセージが出てきた」、「エクセルの起動が遅い」と感じたときは、まずは以下の7つを確認してみてください。

原因 解決策・対策
原因1|エクセルファイル容量が大きく、ファイルを開くのが遅い 対策1|セル「A1」から離れた最終行のセルの関数、文字、数値、書式を削除
対策2|不要なシートを削除(隠しシートの場合も削除)
対策3|非表示の列や行を削除
対策4|エクセルシートに貼られている画像を削除/軽くする
対策5|フォント設定やセルの色の種類を絞る
原因2|エクセルの関数、数式、リンク、機能をムダ使い 対策6|条件付き書式を削除
対策7|エクセルファイルの共有機能をOFF
対策8|ワークシート関数を削除、もしくは再計算を停止
対策9|使っていないエクセルファイルは閉じる(再計算を防止)
対策10|定期的にエクセルが一瞬停止するなら、自動保存の設定を変更
原因3|処理対象のデータ量が多い(1000行を超えるなど) 対策11|処理の負荷を下げる(ワークシート関数の場合)
対策12|処理の負荷を下げる(VBAの場合)
原因4|メモリ不足のエラーメッセージがでた 対策13|エクセルの保護設定を変更する
原因5|エクセルのアドインが多い 対策14|エクセルのアドイン除去
原因6|エクセルが起動しなくなった 対策15|Excelの設定ファイルを初期化する
対策16|OfficeをバージョンアップしてOffice365にする
対策17|オフィスソフトの使用をやめる(Googleを使う)
原因7|エクセルや使用パソコンがそもそも重い 対策18|問題はExcelか?パソコンか?
対策19|パソコンを軽くする
原因8|どうしてもわからない 対策20|知っている人に聞く

それでは、一つずつ説明していきますので、このまま読み進めていってください。

原因1|エクセルファイル容量が大きく、ファイルを開くのが遅い

エクセルに限らず、シートがたくさん存在すると、ファイル容量(サイズ)が大きくなります。

ファイルサイズが大きいと、処理が重くなりがちです。

ファイルサイズが大きいエクセルの特徴は、以下のものがあります。

・ファイルがなかなか開かない
・コピー&ペーストに時間がかかる
・ファイルの保存に時間がかかる
・フリーズしやすい
・スクロールしたとき、動作が遅い

もし、上記の特徴が見られたら、ファイル容量を確認しましょう。

とくに、特定ファイルのときだけ、ファイルを開くのに時間がかかる場合は、かなり怪しいです。

ファイル容量(サイズ)は、エクセルファイルのプロパティでチェックできます。画像の赤枠部分。

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エクセルで500kbを越えると、かなり重たいです。

500kbを超えているということは、データ量が1000行近く入力されているはずです。

もし、500kbもあるのにデータ量が少ない場合は、以下のファイルサイズを小さくする方法を試してみてください。

原因 解決策・対策
原因1|エクセルファイル容量が大きく、ファイルを開くのが遅い 対策1|セル「A1」から離れた最終行のセルの関数、文字、数値、書式を削除
対策2|不要なシートを削除(隠しシートの場合も削除)
対策3|非表示の列や行を削除
対策4|エクセルシートに貼られている画像を削除/軽くする
対策5|フォント設定やセルの色の種類を絞る

以下で一つずつ

対策1|セル「A1」から離れた最終行のセルの関数、文字、数値、書式を削除

エクセルファイルのシートのどれかに、セル「A1」から明らかにかけ離れたセルに関数、値、書式が存在する場合があります。

たとえば
・セル「A20000」に「5」が入っている。
・セル「BA30000」に黄色になっている。
・セル「EB40000」に関数(=sum)、条件付き書式が入っている。

これを見つけるには、

1.スクロールバーが明らかに小さいシートをチェック

シートをショートカットキー[Ctrl] + [PageUp] や[Ctrl] + [PageDown]で動かしながら、エクセルシート内の右にある「スクロールバー」をチェックして、明らかに小さい場合を探しましょう。

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小さい=シートの下になにか存在する可能性があります。

2.各シートで、ショートカットキー [Ctrl] + [End]で最終行をチェック

このショートカットキーを使うと、シートで使われているセル範囲の末端(最終行)に移動できます。

移動した位置をみて、余計なセルに何かが書き込まれていないか?を判断します。

たとえば、1~10までの値しか入力されていないシート。しかし、スクロールバーを見ると小さい。

そこで、[Ctrl] + [End]でチェックしてみると、

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このように、関係ないセルに値が入力されていたりします。これが、容量を重くしている原因です。

もしムダな関数、計算式、値、書式を見つけたら、必要なものだけ残してあとはすべて削除です。

不要な行の上手な削除方法はこちらの記事を読んでみてください。

www.fastclassinfo.com

なお、不要なものを削除しても、すぐにはスクロールバーの長さに反映されません。

問題解消したかどうかの確認にあたっては、当該ファイルはいったん閉じてからエクセルを開く必要があります。

対策2|不要なシートを削除(隠しシートの場合も削除)

1つのファイルにシートが多く存在する場合は、エクセルファイルを複数に分割することをオススメします。

実際、シートが75個もある場合がありました。75もあると、ファイルが重くなります。

そのため対策は、使わないシートがあるなら削除します

そして元のデータとレポートは別々のファイルに分けることをオススメします。

例えば、月毎や週毎のレポートは別ファイルへ移動するとファイルが軽くなります。

また他の可能性として、隠しシートが存在する場合があります。

シートタブを右クリックし、「再表示になっている隠しシートがないか?」も検討してみてください。

対策3|非表示の列や行を削除

非表示になっている行や列があると、見た目のデータは少ないけど、かなりファイルが重くなります。

そのため、非表示になっている列や行は、ガンガン消していきましょう

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対策4|エクセルシートに貼られている画像を削除/軽くする

エクセルに画像を貼っていると、一気にファイルが重くなります。不要な画像は削除しましょう。

ただし、画像が非表示になっている場合があります。

その場合は、以下の手順で画像を見つけて、削除することができます。

不要な画像を削除する手順

1.ジャンプを開く:Ctrl + G
2.セル選択(S)をクリック
選択オプションのダイアログが開く
3.オブジェクト(B)をクリック
4.OKをクリック 画像が全て選択された状態になる 5.Deleteボタンを押すと、画像がすべて削除される

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選択オプションのダイアログが開いたら、

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OKをクリックすると、画像(図形含む)を選択した状態になります。(下図)

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選択されている画像が不要であれば、Deleteボタンで削除できます。

もし「どうしても画像ファイルを削除したくない場合

貼り付ける時点で、図を軽くします。方法は以下です。

[挿入]→[図]→[画像]

この方法で、ファイルを貼り付けると、サイズを軽くできます。

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上の画像の手順で、画像を挿入しましょう。

対策5|フォント設定やセルの色の種類を絞る

フォント設定やセルの色などの書式設定のパターンがファイル内でたくさんあると、エクセルファイルの挙動が重たくなることがあります。

例えば、「赤は危険」「黄色は要確認」「青はOK」「水色はたぶんOK」「太字は注意喚起」というように使分けると重くなることがあります。

いろいろとフォントやセルの色を使い分けたくなることがありますが、あまりお勧めしません。

書式については、簡単なルールを決めてそれ以外のことはしないことです。

色や文字の大きさではなく、表の列を増やし、そこに情報を入れるようにしましょう。

原因2|エクセルの関数、数式、リンク、機能をムダ使い

エクセルには、作業効率をアップする機能がたくさんあります。

例えば、関数、数式、リンク、名前などの機能を使う人は多いはずです。

しかし、使いすぎると、エクセルファイルが重くなる原因になります。

そこで、以下のように対策を講じます。

原因 解決策・対策
原因2|エクセルの関数、数式、リンク、機能をムダ使い 対策6|条件付き書式を削除
対策7|エクセルファイルの共有機能をOFF
対策8|ワークシート関数を削除、もしくは再計算を停止
対策9|使っていないエクセルファイルは閉じる(再計算を防止)
対策10|定期的にエクセルが一瞬停止するなら、自動保存の設定を変更

以下で一つずつ説明していきます。

対策6|条件付き書式を削除

条件付き書式を使っていると、重くなります。この機能は使えば使うほど、どんどん重くなるので、注意が必要です。

しかし、どのセルに条件付き書式が適用されているかわかりづらいので、以下の手順で、条件付き書式を見つけるとよいでしょう。

条件付き書式を見つける手順

1.エクセルのタブ「ホーム」を選択
2.条件付き書式
3.ルールの管理(R)
4.書式ルールの表示(S)「現在の選択範囲」を「このワークシート」に変更

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これで、条件付き書式を有無を見つけることができます。

対策7|エクセルファイルの共有機能をOFF

エクセルファイルを共有機能をONにしていると、多くの人が同時にファイルを開けるようになります。

その代わりに、たくさんの人が同時に開くと、ファイルが重くなります。

そこで、共有機能を解除します。方法は以下の通りです。

共有機能の解除方法

1.タブ[校閲]をクリック
2.[ブックの共有]をクリック
3.[複数のユーザーによる同時編集~~]のチェックをはすず
4.[OK]をクリック

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私も経験したことがありますが、5人が同時に使うと、かなり重くなります。

そのため共有機能はOFFにしておくことをオススメします。

対策8|ワークシート関数を削除、もしくは再計算を停止

ワークシート関数とは、vlookupやsumif関数のことです。

実は、セルに編集があるたびに、開かれている「すべてのエクセルファイル」の「すべてのシート」の「すべてのワークシート関数」で再計算されます。

これは以下のことを意味します。

ワークシート関数があればあるほど、関数の計算が遅くなり、エクセルマクロの動作が重くなります。

もっと言えば、計算量の多い関数(vlookup,sumif,sumproductは要注意)が含まれているとより重くなります。

もしワークシート関数の自動計算を設定しているなら、手動計算に切り替えましょう。

切り替えの方法は以下です。

ワークシート関数の計算方法を切り替える手順

1.タブ[数式]をクリック
2.[計算方法の設定]をクリック
3.[手動(M)]をクリック

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あなたがエクセルマクロを書けるのだったら、vlookup,sumif,sumproductを使わず、マクロに変えると一気に軽くすることができます。

対策9|使っていないエクセルファイルは閉じる(再計算を防止)

複数のエクセルファイルも同時に多数開いていると、重くなります。

そのエクセルファイルに関数が含まれていると、さらに重くなります。

理由は、対策7と同じです。

セルで編集がある都度、開かれているすべてのエクセルファイル内の、すべてのシートの、すべてのワークシート関数のすべてが再計算されるからです。

そのため、マクロ実行時には余計なエクセルファイルは閉じるようにします。

それだけでもパフォーマンスはあがります。

対策10|定期的にエクセルが一瞬停止するなら、自動保存の設定を変更

数分に1回など、定期的にExcelの動きが一瞬止まりませんか?

それは、自動保存の設定が考えられます。もし不要なら、設定を解除しましょう。

Excel2010の場合で説明します

[1] [ファイル]をクリック
[2] [オプション]をクリック
[3] [保存]をクリック
[4] 「次の間隔で自動回復用データを~」のチェックを外す

画像は[3]と[4]のステップのみを示しています。

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ただし、突然のファイル破損が不安な場合は、自動保存はそのままにしておいてもいいかもしれません。

原因3|処理対象のデータ量が多い(1000行を超えるなど)

エクセルが重くなる原因として、データ量が多いことがあります。

例えば100000件分のデータを処理するときは、100件分のデータ処理より時間がかかります。

しかし、データが多くなることは避けられない場合があります。

そこで、エクセルの処理を早くする方法としては以下の方法を紹介します。

原因 解決策・対策
原因3|処理対象のデータ量が多い(1000行を超えるなど) 対策11|処理の負荷を下げる(ワークシート関数の場合)
対策12|処理の負荷を下げる(VBAの場合)

以下で一つずつ紹介していきます。

対策11|処理の負荷を下げる(ワークシート関数の場合)

エクセルには数多くの処理があります。しかし処理方法によって、エクセルへの負荷は変わります。

このとき、ワークシート関数を使うと負荷が大きいです。それは上述した通りです。

そこで、大量のデータでワークシート関数を使う場合は「手動」で再計算するようにすることがあります。

これは対策7でやり方を紹介しています。参考にしてみてください。

もう一つ、ワークシート関数の負荷を下げる方法があります。

エクセルマクロです。マクロを使うとワークシート関数では考えられないくらい軽くなります。

もし「エクセルマクロってなに?」と思われたあなたは、こちらの記事をご覧ください。

www.fastclassinfo.com

もしあまりにもワークシート関数が多い場合は、エクセルマクロを使うのを検討することをお勧めします。

対策12|処理の負荷を下げる(VBAの場合)

エクセル関数やエクセルマクロのスキルアップで、ムダを削ることができます。

エクセル関数よりマクロにしたほうが軽くなりますし、処理はグッと早くなります。

また、マクロを使える方でも、「配列」を使いこなせる人は、短いコードで高速で処理できます。

以下にVBAで処理を早くする方法(コード)を紹介しておきます。

1.スクリーンの更新を解除

Application.ScreenUpdating = False
'''[code]
Application.ScreenUpdating = True

スクリーンの更新を解除すると、処理が早くなります。

2.Selectを使わない

'''遅い事例
    Range("C1").Select
    ActiveCell.Value = "100"
    Range("C2").Select
    ActiveCell.Value = "200"
    Range("C3").Select
    ActiveCell.Value = "300"
    
'''早い事例
    Range("C1").Value = "100"
    Range("C2").Value = "200"
    Range("C3").Value = "300"

Selectを使うと、遅くなるので、できる限りselectは避けましょう。

ちなみに、遅い事例も、早い事例も同じ結果になります。

他にも配列を使う、With Statementを使うと、グッと処理が早くなります。

エクセルマクロの処理を高速化したいなら、こちらの記事を合わせて読んでみて下さい。

www.fastclassinfo.com

もしエクセルマクロの設定な上手な使い方を知りたいなら、こちらの無料動画もオススメです。

原因4|メモリ不足のエラーメッセージがでた

メモリ不足のエラーメッセージが出るパターンはいくつかの要因が考えられます。

ここでは、代表的な2つを紹介します。

[1] 紹介した原因が組み合わさって、メモリが不足
[2] 設定による影響

「 [1] 紹介した原因が組み合わさって、メモリが不足」については、ここまでの原因を一つずつ対処すれば、解決します。

ここでは、「 [2] 設定による影響」について紹介します。

原因 解決策・対策
原因4|メモリ不足のエラーメッセージがでた 対策13|エクセルの保護設定を変更する

以下で解説します。

対策13|エクセルの保護設定を変更する

こちらの方法は、エクセルの保護などを管理している部分です。

したがって、他の対処法を試した上で試すことを推奨します。

1.タブ[ファイル]をクリック
2.[オプション]をクリック
3.セキュリティセンターをクリック
4.右側のセキュリティセンターの設定(T)…をクリック
5.「保護ビュー」をクリック。 6.チェックボックス(3つ)をすべてはずす。

原因5|エクセルのアドインが多い

エクセルにアドインがたくさんインストールされていると、重くなります。

そこで、アドインを削除することでエクセルを軽くできる場合があります。

原因 解決策・対策
原因5|エクセルのアドインが多い 対策14|エクセルのアドイン除去

以下で解説します。

対策14|エクセルのアドイン除去

アドインとは、RelaxTools Addinなどの、通常のエクセルにプラスの機能をもたせることです。

エクセルに入っているアドインについては、使うもの以外すべてアンインストールすることをオススメします。

アドインを確認する方法は以下のとおりです。

1.タブ[ファイル]をクリック
2.オプションをクリック
3.アドインをクリック
4.不要なアドインを削除

原因6|エクセルが起動しなくなった

起動しない場合は、エクセルやエクセルの設定ファイルが破損している可能性があります。

この場合の対処法は以下です。

原因 解決策・対策
原因6|エクセルが起動しなくなった 対策15|Excelの設定ファイルを初期化する
対策16|OfficeをバージョンアップしてOffice365にする
対策17|オフィスソフトの使用をやめる(Googleを使う)

それでは一つずつ紹介していきます。

対策15|Excelの設定ファイルを初期化する

Excelの設定ファイルを初期化する手順

Excelを一度、完全に閉じてから次のフォルダを開く
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Excelのフォルダをクリック
このフォルダ内の「Excel■■.xlb」をExcel■■-bak.xlb」といった名称に変更
Excelを起動し、動作を確認

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なお、エクスプローラのアドレスに「%appdata%」と入力すると、「C:\Users(ユーザー名)\AppData\Roaming」に相当するフォルダに行けます。

エクスプローラーのアドレスとは、画像の上側の赤枠です。

対策16|OfficeをバージョンアップしてOffice365にする

エクセルを初期化するのもいいですが、場合によってはバージョンアップした方が良いこともあります。

例えば、エクセル2007のように古いバージョンを使っていると、Microsoft社のサポート切れになることがあります。

サポート切れになるデメリットは、Microsoft社のサービス外になってしまうことがデメリットです。

ただそれ以上に、ウェブや書籍の情報が更新されなくなるのが厄介です。

新しいサービスの情報は次々に発信されていきますが、過去のサービスは古いまま更新されないのです。

そのため、古いバージョンを使っている場合は、バージョンアップした方がいいでしょう。

Officeであれば、こちらのOffice365サービスがお勧めです。月額で安価で使え、常に最新版のOfficeソフトを使用できます。

実際、私も使っていますが、Office2019を購入するよりお勧めです。

繰り返しになりますが、場合によってはバージョンアップを考えることをお勧めします。

対策17|オフィスソフトの使用をやめる(Googleを使う)

また、いっそのことオフィスソフトの使用をやめることも可能です。

例えば、Googleを使えば、様々な機能を無料で使うことができます。

エクセル    → グーグルスプレッドシート
ワード     → グーグルドキュメント
パワーポイント → グーグルスライド

上記のように、オフィスソフトを代替できるアプリがそろっています。

しかも、Googleであれば無料でアプリを使用できます。

私も所属するチームによっては、グーグルスプレッドシートを使うこともあります。

このように、オフィスソフトの使用をやめることも可能です。

原因7|エクセルや使用パソコンがそもそも重い

使用するエクセルやデバイスに問題があると、処理が遅くなりがちです。

しかし、「エクセルの問題なのか?」、「パソコンの問題なのか?」が分かりづらいときがあります。

そこで、原因の所在を検証しましょう。

原因 解決策・対策
原因7|エクセルや使用パソコンがそもそも重い 対策18|問題はExcelか?パソコンか?
対策19|パソコンを軽くする

以下で一つずつ解説します。

対策18|問題はExcelか?パソコンか?

問題を調べる上で、「エクセルの問題なのか?」、「パソコン自体の問題なのか?」を特定することは大切です。

エクセルか使用パソコンに問題があるかを探る方法は、以下のものがあります。

1.他の人のパソコンで、同じエクセルファイルを開いてみる
→問題が発生する:エクセルファイルに問題がある
→問題が発生しない:自分のパソコンに問題がある

2.自分のパソコンで、他のエクセルファイルを開いてみる
→問題が発生する:自分のパソコンに問題がある
→問題が発生しない:元のエクセルファイルに問題がある

この2つをやってみると、問題のアタリがつきます。あたりを付けた上で、この記事で紹介する方法を試してみると良いです。

また場合によっては自分のパソコンを再起動してみると問題が解決していることがあります。

実際、エクセルファイルを開いてみると、何事もなかったのように動く場合も少なくありません。

そのため、パソコンを再起動するのも一つの手です。

対策19|パソコンを軽くする

パソコンそのものが重くなる原因は、以下のものがあります。

・パソコンがそもそも古い
・ムダにソフトウェアが動いている
・ほかのアプリをたくさん起動している
・ウィルスソフトが外部との通信を常時実行

[Ctrl] + [Alt] + [Esc]でタスクマネージャーを起動できますので、パソコンが重くなっているかどうかは、それをみてチェックできます。

もし、パソコンが重くなっている場合は以下の方法をとることで軽くできることがあります。

No 対処法・改善法
1 不要な実行ファイルの常駐を無効にする
2 高速スタートアップを有効にする
3 不要なアプリをアンインストールする
4 バッググラウンドアプリを「オフ」にする
5 ストレージセンサーを使って領域を解放する
6 外付けハードディスクやUSBにバックアップを取ってから不要ファイルを削除する
7 新しいドキュメントの保存先を変更する
8 パソコンを初期化する
9 新しいパソコンを買う

パソコンを軽くする方法は以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ合わせて読んでみてください。

www.fastclassinfo.com

原因8|どうしてもわからないとき

エクセルについていろいろ調べても、どうしても解決策が分からない時があります。

そのときは、以下の方法を試します。

対策20|知っている人に聞く

分からないときは人に聞くことです。これは身近な人でも構いませんし、ウェブ上で問い合わせをするのもいいでしょう。

もし周囲の人に聞くなら、エクセル関数に詳しい人、エクセルマクロを書ける人は、エクセルに詳しい場合が多いです。

周囲を見渡して、そういう方に質問できるように、関係を構築しておくのがいいでしょう。

また、ウェブで問い合わせるならYahoo知恵袋が有名です。

あなたが事細かに状況を説明すれば、良いアイデアが返ってくるかもしれません。

ただ知っている人に聞く場合は、あなたがきちんと調べてからにすると良いです。

色々と試した分だけ、良いアイデアをもらえることが多いです。

仕事を早く終わらせたいなら

エクセルの処理が遅い場合の対処法について、紹介してきました。

この記事で紹介した内容を活用すれば、作業の進みが改善できるでしょう。

しかしどうせなら、エクセルの動作を元通りのスピードに戻すだけではなく、「もっと早く作業をこなしたい!」と思いませんか?

実は、仕事の効率性はパソコンスキルを向上させることで、劇的に改善します。

もし「パソコン仕事を早く終わらせたい!」と考えているなら、こちらの記事がオススメです。

仕事ができる人・早い人の考え方や行動のポイントを学ぶ

●仕事ができる人の特徴とは?
●仕事が早い人の特徴とポイント
●高学歴でも仕事ができない人の理由
●仕事ができる人とできない人の本質的な違いとは?
●失敗からどのように学ぶか?
●仕事を仕組み化するためのコツ
●仕事ができる人になるための本

仕事での評価を上げキャリアアップを目指す

●仕事で結果が出る人出ない人の違いやキャリアアップのコツ
●仕事で評価されないのはなぜか? 評価される人のポイントを解説
●求人募集に必要なパソコンスキルとはどれくらいのレベルか?
●仕事には向き不向きがある
●将来性の低い仕事をやめ転職した話

仕事効率化に必要な考え方

仕事の効率化を目指すときのポイントは、以下の記事で解説しています。ぜひ合わせて読んでみてください。

●生産性の低い職場の特徴
●仕事の段取りを組むときのコツ
●職場の無駄を省くためのヒントやポイント
●効率化のアイデアを出すための考え方
●ムダな会議を減らすためのコツ
●会社のムダをなくすための取り組み事例

仕事ができる人になるために必要なテクニックやスキルを学ぶ

仕事ができる人になるためのテクニックやスキルは以下の記事で紹介しています。

●業務マニュアルを作成するときのポイント
●業務チェックリスト作成のコツ
●文章を分かりやすく書くコツ(ロジカルライティングを使う)
●ガントチャートで仕事の進捗確認を効率化する
●フローチャート作成のポイント

個人スキルを高める

仕事で使える個人スキルを高めるのに役立つ記事は以下です。

●パソコン操作を早くして効率的して資料作成を早める
●正しいパソコンの使い方について詳しく知りたいなら
●事務職に必要なパソコンスキルについて知りたいなら
●独学でパソコンスキルを学ぶなら何かから学ぶべきか?
●エクセルマクロで仕事の評価が上がる理由

エクセルを使った仕事の自動化や仕組み化を行う

業務自動化(エクセルマクロVBA)に関連する情報は、こちらの記事で解説しています。ぜひ合わせて読んでみてください。

●エクセルで仕事の流れを改善した事例
●エクセルマクロVBAを習得した人の体験談
●エクセルマクロVBAで在庫管理する方法
●エクセルマクロVBAとは何か? メリットや意味
●エクセルマクロVBAで出来ること
●エクセル関数よりエクセルマクロVBAを習得した方がいい理由
●今すぐ使えるマクロVBA入りのエクセルをダウンロード

もし、動画でエクセルマクロVBAを学びたいなら、こちらの無料動画講座もオススメです。

内容もかなり充実しているので、パソコンのスキルアップにはとてもオススメです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。