パソコンスキルの教科書

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東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

無職・派遣から一部上場企業まで味わった東大院卒が語る「仕事ができる」とは

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東京大学大学院卒という経歴を持ちながら無職ニートで人生のどん底を知り、派遣社員を経て、一部上場企業に転職し、ついには海外チームと数億円プロジェクトを担当。

その経験の中で、仕事が「できる人」や「できない人」に出会ってきた私が「仕事ができるとは何か」を語ります。

無職・派遣から一部上場企業まで味わった東大院卒が語る「仕事ができる」とは

こんな人たちと仕事してきました

ちょっと残念な経歴もあってか、これまでいろいろな人と仕事をしてきました。 仕事がアリエナイくらいできる人から一生懸命だけど仕事ができない人やそもそもやる気がない人まで。

これまで、こんな人たちと一緒に仕事をしました。

「仕事ができる」人で、思い浮かぶ人

・東大で働く研究の第一線のサイエンティスト
・一部上場企業で超スピード出世した副社長
・数年で億を越える利益を生み出したベンチャー企業社長
・数億円の規模の海外プロジェクトの責任者
・日本とアメリカを毎月のように行き来する先生

一方で、こんな人たちとも仕事をしてきました。

「仕事ができない」人で、思い浮かぶ人

・パソコンが使えない超田舎の中小企業の係長
・取引先の名前を間違える課長
・締切の前日に追加の要求をする海外の担当者

こんな経験のおかげで、「仕事ができる人」と「仕事ができない人」には明確な違いがあることを感じてきました。

次の章では「仕事ができる人」にあって、「仕事ができない人」にないものを事例をあわせて、分かりやすく紹介していきます。

「仕事ができる人」にあって、「仕事ができない人」にない10の特徴

これまでの経験から、「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の間には、大きく違う部分があります。その違いとは、この10コです。

・人としての魅力がある
・人に仕事をお願いできる
・強みを理解している
・本質を見抜く
・要領がいい
・成果にフォーカスできる
・達成意欲に満ちている
・チャンスを見過ごさない
・自己肯定感が高い
・一貫した行動をとる

それでは、一つずつ事例も交えて、お伝えしていきます。

人としての魅力がある

人としての魅力とは、要するに、「見た目」です

一部上場企業に勤務していた頃、数億円の規模の海外案件に参加したことがあります。そのプロジェクトの責任者は、30代で一部上場企業のバイスプレジデント(副社長)になった超イケメン(40歳)でした。その人は、

・顔は30代前半
・意見をビシッと言う
・ハキハキとした話し方
・日に焼けた健康体
・オーダーメイドのスーツ
・ジョークを交えたコミュニケーション

彼は人を動かす天才で、カリスマ。月に数回程度しか話す機会しかありませんでしたが、プロジェクトメンバーの全員の名前を覚えていて、実直な方でした。

外見や立ち振る舞いだけで、周囲に好印象を与えてしまうので、仕事の交渉でも、始まる前に決まってしまう。なんだかよくわからないけど、「こいつ仕事ができそう」ということで仕事をもらったりということもあったそうです。

人は見た目が9割と言いますが、まさにそうだなと思える人でした。

人に仕事をお願いできる

「人に仕事をお願いできる」とは、自分以外の人に仕事を依頼できる。そんなコミュニケーション能力のことです。

東大で研究していたとき、面白いことに気づきました。それは、東大理IIIの出身の方が、3年間で論文を1つしか出していました。一方で、おなじ研究所に所属していた東大の出身ではない人は、3年間で3本も論文を出していました。論文の質やレベルは同じ。

ちなみに研究の業界では、論文を出した数とその質で評価されてしまう・・・。ですので、論文の質が同じなら、数が多いほうが評価されます。

もちろん東大理IIIの方は、とても優秀でした。話をしてみると、頭の切れ味は抜群で、他の人よりダンゼンすごいのです。では、なぜこんなに仕事の成果が違うのか?

それは、東大理IIIの方は、他の人に仕事を任せることができなかったのです。しかし、3本の論文を出した人は、コミュニケーション力が抜群に高く、多くの人といっしょに仕事していたのです。

決して、頭のキレは良くなかったのですが、きちんと成果を出して、海外への留学も果たしたのです。一方で東大理IIIの方は、ずっと国内で研究をする、ということになりました。

すべて自分の基準で仕事をしようとする人は、どんなに頭が良くても、成果を出すのがムズカシイのですね。

強みを理解している

「強みを理解している」とは、それぞれの人がもっとも力を発揮できる仕事ができる環境を整えることです。もちろん、自分がもっとも力を発揮できるように自分をコントロールすることも含まれます。

企業で仕事をしていたとき、ある女性の社員の方がいました。その方は、仕事のマネジメントをするのに苦労していました。カンタンに言うと、人に仕事を振れず、すべて自分で抱え込んでしまっていたのです。人に仕事が振れないので、仕事を溜め込んでしまい、評価も上がらず。本人は一生懸命なのですが…

しかし、とあるプロジェクトで、新規の取引先への資料を作成する仕事をすることになりました。そこで彼女は、資料チェックの仕事を担当することに。

彼女は最初はイヤイヤだったのですが、驚くべきは、彼女が資料の間違いに気づく気づく。周囲も彼女の注意深さに舌をまいたのです。プロジェクトは彼女の頑張りもあり、大成功。

その後、なぜそんなに資料の間違いに気づいたのか?と聞いてみると、「あれっ、と思ったら、それを調べずにはいられない性格」なのだと。間違った情報を見つけると、深堀せずにはいられなくなり、結局、誤った情報をかたっぱしから見つけることにつながったのです。

マネジメントの仕事では、評価されなかったのですが、新しい仕事では、彼女の性格的な強みが、仕事の成果につながったのです。このように強みによって、成果をあげやすい仕事と、そうでない仕事があるのです。

自分の強みが仕事に直結するとき、パフォーマンスが最大化することを学びました。

本質を見抜く

「本質を見抜く」とは、「どれも大事」はウソで、「大事なものはめったにない」という考えをもとに、必要なことにフォーカスする能力のことです。

エッセンシャル思考という書籍でも、「より少なく仕事で、より良い結果を得る」という要領がよくなる方法が紹介されています。エッセンシャル思考について、「モチベーション3.0」の著者ダニエル・ピンク氏はこう述べています。

あれもこれも試したい、いいことは全部自分の生活に取り入れたい。だが、そんなやり方で人は進歩できない。何事も中途半端に終わるのがオチだ。この苦境を抜け出すための鍵は、人生を本質的要素だけに絞り込むこと

ウェブでも本でも、いろんな媒体から情報を手に入れることができる時代で、大切なことを見抜く力が必要になっています。私がいっしょに仕事をさせていただいた経営者の中は、「本質を見抜く」力が高く、たった数人の従業員で、億を超える会社を運営している方もいます。

本質を見抜く力の一つとして、クリティカルシンキングがあります。もし詳しく知りたいなら、こちらの記事で紹介しています。

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要領がいい

「要領がいい」は、プロジェクトを達成するために必要なことを逆算して考える能力のことです。

企業で働いていたとき、大きな案件をやるとき、いつもリーダーを任される人がいました。その人は、仕事が早いというよりはむしろ調整役の人でした。そして、そのプロジェクトのマネジメント方法が面白い。その面白いやり方とは、CCPMという手法でした。CCPMとは。Critical Chain Project Managementの略で、ゴールから逆算して、プロジェクトをマネジメントする方法です。

その手法を使って、達成に必要なタスクに分解し、タスクを担当に割り振っていきました。不要なことを捨てて、結果から逆算する。要領よく仕事をする方法を実践する人、とても仕事ができる人でした。

一方で、その場のギモンや悩みに気を取られて、ほんとうに必要なことを集中できない人もいました。ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう…と。

こんなふうに、「あれもこれも大切かも」と判断してしまう。こんな積み上げ思考の人は、仕事ができない傾向があります。

成果にフォーカスできる

「成果にフォーカスできる」とは、結果にこだわることです。そして、結果を出すだめに不要なことは、捨てる勇気をもつことです。

とある2人の社労士の方の話です。どちらの方も、社労士としては、非常に有能で、独立を考えていました。

社労士Aさんは「お金を増やす」ためのファイナンスプランをお客さんに伝える。もう一人の社労士Bさんは、「お金を貯める」ための節約術をお客さんに伝える。そう決めて独立したのです。その結果、独立して数年で、Aさんの収入は、Bさんの収入の10倍近くの差になったのです。

実は、Aさんは、どういうふうにお客さんを獲得するかを、マーケティングのコンサルタントに相談していたのです。そこで「お金の増やし方」で悩んでいる人が多いというアドバイスをもらい、実践したのです。一方でBさんは、自分がやりたい方法にこだわったのでした。その結果が10倍の差になったのです。

仕事が出来る人は、成果にこだわって、やり方を柔軟に変えていけるのです。

達成意欲に満ちている

「達成意欲に満ちている」とは、達成したい目標を明確にして、コツコツと努力することです。

数億円を稼いでいるベンチャー企業の経営者の方と、一緒に仕事をしたことがあります。その方は、いつも目標を名言していて、私がお話した時は「1年以内に1億円を稼ぐ」と宣言していました。ちょうどその1年後にお会いしたとき、なんと実際に達成していたのです。

実際に話を聞いたところ、達成するまでには、毎日仕事を終えた後に、正座して1時間を勉強して、新規の事業の構想を練ったそうです。ちなみに眠たくなるのを防ぐために、正座をしていたらしいです。

仕事ができる人は、人から見えないところでも、コツコツと努力を続けることができるのだなあとつくづく感じました。

チャンスを見過ごさない

チャンスを見過ごさないとは、目の前にチャンスが来たと思ったら、全力で勝負することです。

ある企業の社長の話ですが、その方は、ウェブサイトを立ち上げました。しかし、立ち上げ当初、多くの費用だけでなく人員も必要ということで、やるべきかどうか悩んだそうです。

しかし、他社の競合がほとんどないブルーオーシャンで、今後も収益が見込めることが分かるやいなや、ウェブサイトの立ち上げを決断したのです。1年半で目標を達成したのです。

一方で、同時期に、ウェブサイトの立ち上げを考えていたの社長の話も聞きました。その方はチャンスだとわかっていながら、やらずに見過ごしてしまったのです。

結果、この二人の企業は売上は3倍近くの差が出たのです。このように、仕事ができる人は、チャンスと見定めたら、全力で取りに行くのです。

自己肯定感が高い

「自己肯定感が高い」とは、「いい部分も、悪い部分も含めて自分を肯定」してできる能力です。

これまで、デキる人と一緒に仕事をしてきて思うのは、仕事ができる人も「たくさんミス」しているということです。もしかすると、仕事ができない人よりミスが多いかもしれません。しかし、ミスしてもヘコたれず、チャレンジし続けます。それは、自己肯定感が高いからなんですね。

たとえば、かつて東証一部に最年少で上場した株式会社Nexyzの近藤太香巳という方は、「無知だったから成功できた。」という話をされていました。しかし、彼の経歴や講演の内容を見ると、決して無知だから成功できたわけではないことが分かります。

むしろ、失敗をしてもチャレンジし続ける自己肯定感をもっていたことが要因です。失敗しても、自分なら大丈夫だと自己肯定感の高さが仕事を成功させる要因なのです。

一貫した行動をとる

「一貫した行動をとる」とは、決めたことをブレずに続けることです。

私の友人で、起業している方がいるのですが、その方は、もともとサラリーマンをしていました。しかし、どうしても会社をやめて独立したいと思っていました。ただ奥さんが、独立に猛反対していたのです。

ですが、友人は、どうしても独立したい。子育てや奥さんとの時間をもっと増やしたい!その思いを実現したいと決意でやると決めたのです。奥さんは反対しているけど、必ず幸せにできると信じて。そして、会社から帰宅して時間を作って、毎日勉強して、独立のための資金を貯めました。その期間、約1年です。

すぐに諦めるだろうと思っていた奥さんも、次第に考えが変わり、応援してくれるようになったのです。そして資金を集め、独立したのです。

一貫した行動をすることで、周囲の人すら変えていく。次第に、人が集まって助けてくれる。それが仕事ができる人の特徴です。この一貫した行動の裏には、やりたいという思いの強さが潜んでいます。

やりたいことを貫けるほど気持ちをもっていることが、仕事の出来る人間に引き上げてくれるのだなと感じました。

そもそも仕事ができるとは?

さて、ここまでいろいろと特徴を述べてきましたが

そもそも仕事ができるって一体何なの?と感じたことはありませんか?

実は、私自身、ずっと考えてきました。きっと、いい会社に就職したかったのに、できなかったことが影響しているのでしょうね…

さて、私の答えでは、仕事ができるとは、

ゴールまでの最短距離を見つけ、生産性を上げ続けるです。

わかりやすくするために図で考えてみます。

まず、仕事ができる人を、もっとカンタンに言ってしまうと、生産性が高い人です。

仕事ができる = 生産性が高い

そして生産性は、このように表せますよね。

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すると、生産性が高いとは、この2つができることに他ならないわけです。

1.行動量をあげる

2.ゴールまでの道のりを短くする

補足1

確認しておきたいのですが、上で述べた10の特徴を全て兼ね備えるのは、ほとんどいません。私も、優れている部分は10の特徴の中で2つくらいですし、アリエナイくらい仕事ができる人も4,5コくらいです。

正直1か2くらいあれば、十分です。もしチームで働いているなら、それぞれの強みを他の人の強みを補い合えれば、それで問題ありません。

補足2

以前、質問をもらったことがあるのですが、「ロジカルシンキングが出来る人」=「仕事ができる人」ではないのですか?と。

これを聞いたときに、思い出したのですが、かつて私自身、「ロジカルシンキングが出来る人」=「仕事ができる人」と考え、必死でロジカルシンキングを身につけたものです。

でも、ロジカルシンキングは、「2.ゴールまでの道のりを短くする」の一要素でしかないんですよね。これまでたくさん学んで失敗してきたから、少しずつですが、こういった高い視点を持てるようになってきました。補足までに記しておきます。

ちなみにロジカルシンキングについてはこちらの記事で書いていますので、合わせてよんでみてください。

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できない人はダメなの?

ここまで仕事ができる人について、焦点をあてて書いてきました。

しかし、周囲に仕事ができない人がいて困っている…という方もいれば、中には自分は仕事ができない…と悩んでいる方もいるでしょう。

仕事ができない人はダメという風土があるように感じられますが、どうなのでしょうか?

私の考えでは、できない仕事はあるが、ほんとうに何もできない人はいない

と思っていますし、思うようにしています。

それは、超田舎の中小企業で派遣社員だったときも、一部上場企業で働いていたときも感じていました。

これは一部上場企業で働いていたときのことですが、仕事が超できない50代の正社員の方がいました。

・パソコンのキーボードをすべて中指で打ち込むので仕事がとても遅い ・取引先の企業名を間違える ・一年前の報告書を間違えて取引先に送る

と凡ミスばかりで、かなり疎まれていました。

私自身、かなりヤバい人だな~と思っていたのですが、ある日、一緒に働くことになってしまったのです。

仕事のほとんどを私が担当。こちらの指示も言った通りのレベルではこなしてはもらえず…腹立たしい気持ちが募っていました。働かないばかりなのに、私の2倍近く給料をもらいやがって…って、ちょっと許せなくなってしまったんです。年の差が2倍近くあったのですが、怒鳴りつけたんですよね。でもぜんぜん変わってくれなくて、「もういいや」ってなりました。

で、それから、その人を数日間観察していたんです。

すると、その人、いろんな人に怒鳴られてるんですよね。1日3回くらい怒鳴られてたこともあったんです。そのときに感じたことがあって、「この人はへこたれないなあと。」

それど、本人と少しプライベートな話をしてみたんです。山登りが趣味で、毎週のように山に登ってくると。1シーズンにに3回も富士山を登山したこともあるのを知ったんです。

これを知ったときに、この人は忍耐力はすごいんじゃないかなと思い、単純作業で、人がやりたくない仕事をやってもらうことにしたんです。そしたら、まあ完璧ではなかったけど、きちんとやってくれたんです。

人の強みは、今やっている仕事では見えないことがあって、その人の性格や趣味などから聞いてみて、適切な仕事を与えれば、生産性が変わるなという経験をしました。

ただまあ、劇的には改善はしませんが、確実に適材適所はあるなと。

このような経験をする中で、できない仕事はあるが、何もできない人はいない

思うようにしているし、実際にそうであることが多いです。

ちなみに、もしあなたが自分の強みが何かわからないと悩んでいるなら、こちらの本をオススメします。

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私もチームの人と一緒にやってみましたが、みんな当たっていると評判でした。

「仕事ができてもイイし、できなくてもイイ」ってほんとう?

「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の話を書いてきました。

さて、仕事が「できる方がいいのか?」それとも「できない方がいいのか?」

どちらがいいと思いますか?それとも、

どちらでもいいと思いますか?

仕事ができたらできたで、いろいろと頼まれて、自分の時間がなくなります。逆に仕事ができない評価をもらえば、別に仕事を頼まれないので、ラクです。

正直、仕事ができなくたって、せいぜい周囲の人に疎まれるくらいです。あとは上司に少しキビしく当たられるくらいです。あまりにも仕事ができないと給料が下がるので、キツイですが…

しかも、あなたが求めるライフスタイルに応じて、仕事に集中するもよし、いい感じでセーブするもよし、とワークライフバランスという考えも出てきています。

さらにいえば、一生仕事をガンバル必要もありませんよね。20-30代は仕事を中心にやって、40代からは趣味というステージによって変える生き方もアリです。

このように、世間には仕事ができてもいいし、仕事ができなくてもいいワークライフバランスを大切にして、あなたが自分の人生を生きましょうとやさしいことを言ってくれる人もいます。

しかし、あえてキビシイことを言わせてもらいます。仕事や人生のあり方を選択できるのは、仕事ができるからであって、できない人は選択することもムズカシイのが現実です。

しかも、現代は資本主義の世の中です。仕事ができる人になる方が、よりお金をもらえるのが現実。お金を持っている方が、遊びたいとき、困ったときに選択肢が広がります。

私は人生を選べるようになりたいですし、お金もほしい。そして何より自分を磨くことが大好き。ですので、多くの人に仕事ができるようになってほしいと願っています。

ですので、仕事ができるようになるためのとっておきの方法を次章でお伝えします。

補足

体を壊すほど、働くのはぜったいNGです。私も一日働きまくったこともありますが、めっちゃしんどいです。そんな方法はけっしてオススメしません。

最短で仕事ができる人になるためには?

とつぜん今から、仕事ができるようになる人はいません。

願っていればある日、スーパーマンになるワケもありません。

でも、あることを意識すれば、最短で仕事ができる人になれます。

それはデキる人に好かれることです。

もっと具体的に言うと、できる人と一緒に仕事をすることです。

その理由は、仕事ができる人は、できる習慣を身につけていて、普段の言葉や行動も、他の方とは異なります。

ですので、仕事ができる人と一緒にすることで、その人の技を盗むのです。しかもありがたいことに、仕事ができる人って、ちゃんと誠意を持って接すれば、ほんとうに丁寧に教えてくれます。

私自身、東大でも企業でも、そしてプライベートでも仕事ができる人といっしょ仕事をするように意識してきました。その結果、さまざまな技を手に入れることができました。

では、具体的にどうやっていくか手順を書いていきます。

まずは、だれに好かれるか?です。で、ここが非常に重要なのですが、仕事ができる人を探しましょう。そのときの見極めは、

周囲の人に成果を出させている人を見つける

仕事の師匠は、ついつい自分の感覚で選んでしまいがち。自分の感覚に頼ってしまうと、どれだけ学ぶ意欲があっても、うまくいくまでに時間がかかってしまいます。

ですので、ここはドライに感じるかもしれませんが、

周囲の人に成果を出させる人を探すのです。

その人が成果を上げていることも大切ですが、それ以上に周囲の人に成果を出させることを選定基準にすることをおすすめします。

そして、見つけたら

仲良くなれ

私が実際にやったのは、自分の時間を使って無償でお手伝いをする。お土産をもっていて、「お願いします」と言えば、快く受け入れてもらえました。

そのおかげで、新しく仕事をもらったり、優秀な人を紹介していただきました

その経験を振り返ってみても、仲良くなるのが、もっとも手っ取り早く仕事ができるようになる方法です。

あわよくばいっしょに仕事をする

ここまで、できたら最高です。いっしょに仕事をしたら、すごいことになります。脳みそが入れ替わります。かなり高度なワザですが、これを実践して、当時会社で働きながら、給料とは別に100万円を売上げるまでになりました。

人に好かれるようになるオススメの3冊

人に好かれるためのスキルを高める3つの本を紹介します。すべて読むだけではなく実践するとすさまじい効果をもたらしてくれる本ばかり。超オススメです。

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「伝説の営業」と呼ばれた男は、徹底的なギバーでした。上で紹介したギバーの具体例として、非常にわかりやすい本です。

終わりに

かつて、私は仕事ができないと、価値はないと思っていました。有名な企業に就職することが、私の人生の全てだったのに、現実は無職・派遣社員という想像を超えた現実。ほんとうに全て終わったと思った瞬間がありました。

しかし、それでも多くの人に出会って助けてもらいました。今では、かつて思い描いてたより、もっと楽しい人生になってきています。

もし、今あなたが仕事で悩んでいるなら、私の経験が少しでも役に立てばと思い、語らせていただきました。

あなたの未来が楽しいものにならんことを。