パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

高学歴でも仕事ができない人はいる|仕事ができると勉強ができるの違い

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東大や慶応などの有名な大学出身でも仕事ができない人はいます。そのような人の共通点は、頭の中で考えるのが得意という点です。

なぜ、有名大学を卒業して、頭で考えるのが得意にもかかわらず、仕事ができないのでしょうか。

その答えは単純で、彼らは考えるのが得意ではあるけれど、実際に行動をしないからです。これこそ、高学歴の人であっても、仕事ができない理由なのです。

「仕事ができる」と「勉強ができる」の違いとは?

難関大学に合格するためには、数年かけて大量の知識を頭に詰め込む必要があります。

それは、大学に入学できるかどうかは、試験問題を制限時間内にどれだけ多く解くことができるかで決まるからです。

小論文でないかぎり、試験問題には必ず答えが準備されています。そのため、大量の知識があれば、正解にたどりつくことはそうムズカシイことではありません。

たとえば、英語であれば、単語や文法を暗記すれば、確実に英文が読めるようになります。また、数学も問題のパターンを理解すれば、高い点数を取ることができます。

つまり、勉強ができるとは、知識量が多いことを意味しているのです。

仕事において、受験勉強のようなインプットは重要ではない

では、社会人になって仕事をしてみるとどうでしょうか? 大学の試験対策でやってきたようなインプット型の知識は、ほとんど役に立ちません。

なぜなら、仕事にカンペキな答えはないからです。仕事における課題解決の多くは、グレーな部分があります。

つまり、すべての条件を満たす解決策はなく、何かをあきらめる必要があるのです。

たとえば、取引先のメーカーから「新しい設備を導入してほしい」と要望されたとき、設備投資にかかる費用の関係で、要望を取り下げてもらったことがあります。

設備投資をすれば、品質が向上するのはわかっているのですが、品質向上だけを満たせばいいわけではありません。すべてが満たされるカンペキな答えはないのです。

そのため、社会人になって求められるのは、周囲と協力して課題を乗り越える力なのです。

勉強ができるからこそ、完璧を目指してしまう

それにも関わらす、知識や勉強が重要だと考えている人ほど、完全に課題を解決できると考えます。

たしかに、完璧な答えを探す努力は必要です。しかし、完璧な答えがあると思いこむと、失敗します。

それは、答えを探し続けて、時間切れになるからです。たとえば、パソコンの前で「うーん」と何十分も考えている人がいます。

こういった人は、たいてい時間切れになります。5分考えてアイデアが浮かばないときは、いくら待ったところで、いいアイデアは出てきません。

また、本やセミナーで情報を仕入れれば、いい考えが浮かぶのでは? と考える人もうまくいきません。

試験勉強では、教科書を読んだり、頭の中で考えたりすればうまくいったかもしれません。しかし、仕事は教科書通りにはいきません。

むしろ、本やセミナーを通じて、インプットをすればするほど、判断ができなくなってしまいます。不要な情報まで取り入れてしまうからです。

さらに言えば、行動をしないのに、知識をひけらかす人の場合、嫌われる可能性が高いです。

本やセミナーの情報にヒントはあるかもしれませんが、そこに答えはありません

行動しないと本当の意味で理解できない

知識だけが多い人の共通点として、行動が伴っていないことが挙げられます。

その理由は、本を読んで知識を得ただけで、自分ができるようになったと思いこんでしまうからです。

たとえば、本やセミナーで学んでも、「この内容は一度聞いたことがあるから、学ぶ必要がない」と考えます。しかし、ノウハウや知識も使って、自分で試してみないことには、いいも悪いも判断がつきません。

行動をしないため、経験が足りません。そして知識だけで、経験がないため、応用法が見えていません。

これは、スポーツで考えると、理解しやすいです。サッカーの本や映像を見ても、それだけでシュートやパスが上達するわけではありません。

実際にやってみて、「このときはこうしたほうがいい」とか「足の踏込を深くするといいのか」と頭と体を使う必要があります。

この過程こそ重要であり、自分で課題に気づき改善していきながら、体で覚えていかなければ習得することはできません。

しかし、仕事になると、多くの人が知識に頼ろうとします。しかし、知識だけを学んだところで無意味です。

知識を使って行動し、経験に変えた人でなければ、仕事ができるようにはなりません。

学歴が高い人に仕事ができる人が多い理由

ただ、高学歴である人ほど仕事が多いのも事実です。この理由は、有名な大学に入学するには、大量の努力と行動が必要だからです。

実際に、有名な大学にわずかな努力で入学することはできません。そのため、学歴が高い人は、「何年もかけて努力した」という経験があります。

つまり、高学歴な人は、学歴の低い人に比べて、努力できる可能性が高いです。

しかし、これまで述べてきたように、「勉強ができること」と「仕事ができること」は違います。

具体的にいうと、入学試験は一人で完璧な答えを解答することである一方で、仕事はチームで最善な答えを出すことです。

この違いを理解しておけば、勉強ができる人は仕事ができる人になることは難しいことではありません。

学歴に関係なく、仕事ができるかどうかは行動するかどうかにかかっています。逆に言えば、たとえ高卒の人でも、仕事ができるようになることは可能です。

実際、私の知り合いには、中卒や高卒でも東大生よりも優秀な人が何人もいます。ただ、前述の通り、高学歴な人であるほど努力できる可能性は高いです。

このように、「知識で満足するか、行動して経験にするか」を理解するだけでも、勉強だけできる人と仕事ができる人の違いを理解できます。

高学歴でも仕事ができず、平社員の人がいる理由も説明できます。知識だけで満足しているようでは、仕事ができるようになるはずがありません。

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