パソコンスキルの教科書

パソコンスキルの教科書

東京大学大学院卒。博士課程に進学を志すも、担当教授と折が合わず、無職になる。医者を目指すも結局断念。田舎で派遣社員として働く。「スキルがなければ、仕事ももらえない」と悟り、ビジネススキルを学ぶ。プログラミング、英語を学び、一部上場企業へ転職。年間100時間以上の業務効率化を行い、社内講師に抜擢。海外の案件を担当し、数億円のプロジェクトに携わる。個人の事業でも、月売上100万を達成。現在は、自分の価値を高めるためのスキル向上支援を行う

パソコン(windowsPC)のメモリ不足の原因を解消!7つの対処法で改善

f:id:gene320:20181226215657j:plain

パソコンの動作が遅いときの原因の一つにメモリ不足があります。

このとき、メモリ不足を解消することで快適にPC作業を行うことができるようになります。

そこで、メモリ不足の原因から解消方法まで紹介していきます。

パソコンのメモリ不足とは何か

パソコンのメモリ不足とは、パソコンが処理を実行するための余力が不足していることを意味しています。

PC上で何個ものソフト(エクセルやワードなど)を立ち上げたとき、モサモサと動作が遅くなることがあります。

これはメモリが不足しかけている状態です。これは人で考えてみると分かりやすいです。

ある人が2つの作業をこなしているとします。このとき、さらに3つ目の作業をするのは難しいです。

それは人間が一度に処理できる作業のキャパシティーを超えているからです。

これはパソコンでも同じです。複数の作業を処理しようとすると、作業量のキャパシティーを超えてしまいます。

この状態がパソコンのメモリ不足を指します。

補足|パソコンの性能を決める3つの要素

本記事ではメモリ不足について紹介しますが、パソコンの性能を決めるのはメモリだけではありません。

実は、パソコンの性能を決めるのは以下の3つの要素です。

No 性能を決める要素 内容
1 メモリ 作業処理キャパシティー
2 CPU PCの処理スピード(人間で言えば、頭の回転の早さ)
3 HDD(Hard Disc Drive) 容量(人間でいえば、記憶力のようなもの)

この3つがパソコンの基本性能を決める要素です。メモリ不足となるとき、この3つの要素が絡んできます。

パソコンのメモリ不足が起きる原因

パソコンのメモリ不足とは、PCの作業処理キャパが足りていない状態です。

しかし、なぜパソコンのメモリ不足が起こるのでしょうか。それは以下のような原因が考えられます。

原因1|複数のソフトウェアを同時に使う
原因2|多くの周辺機器と接続する
原因3|パソコンに搭載されているメモリが低い
原因4|HDDの空き容量が少ない

以下で一つずつ解説していきます。

原因1|複数のソフトウェアを同時に使う

ソフトウェアを同時に使うと、メモリ不足になることがあります。

以下の画像は私のPCで起動しているアプリを示しています。10近くのソフトを同時に立ち上げています。

f:id:gene320:20181226202907j:plain

多くのソフトウェアを立ち上げると、メモリ不足になる場合があります。

原因2|多くの周辺機器の接続する

プリンターなどの周辺機器と接続すると、メモリを使用します。

そのため、周辺機器と多く接続すると余計にメモリを使うことになります。

原因3|パソコンに搭載されているメモリが低い

そもそも搭載されているパソコンのメモリが低いと、メモリ不足になりがちです。

そのパソコンが出せる作業処理能力の限界が小さければ、当然すぐにメモリ最大になってしまいます。

市販されているノートPCのメモリは、4GB/8GB/16GBの3種類が多いです。4GBほどメモリが小さく、16GBであればメモリが大きいです。

各メモリは用途に応じて、以下が推奨されています。

推奨メモリ 目的や用途
4GB インターネット、エクセル、ワードなど
8GB 動画編集、画像やイラスト編集など
16GB オンラインゲーム、動画作成(長い動画など)

特にオンラインゲームや動画制作をする人は、作業に大量のメモリを消費します。

メモリが小さいとすぐにメモリ不足になるので、大きなメモリ容量のPCを選択しなと快適に操作できません。

原因4|HDDの空き容量が少ない

16GBのようにメモリ容量が多いハイスペックなパソコンであっても、HDDの空き容量によってはメモリ不足になることがあります。

HDDの空き容量が少ないとメモリ不足になりやすくなることがあります。

HDDの空き容量を調べるには、以下の方法を試してみてください。

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「設定」と入力する
ステップ3|「設定」をクリックする
ステップ4|「システム」をクリックする
ステップ5|「ストレージ」を選択しクリックする
ステップ6|「ローカルストレージ」のPC(C:)をクリックする
ステップ7|PC(C:)の空き容量を調べる

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する

f:id:gene320:20181224224928j:plain

ステップ2|検索窓に「設定」と入力する

f:id:gene320:20181224224941j:plain

ステップ3|「設定」をクリックする

f:id:gene320:20181224224948j:plain

ステップ4|「システム」をクリックする

f:id:gene320:20181224233436j:plain

ステップ5|「ストレージ」を選択しクリックする

f:id:gene320:20181224233454j:plain

ステップ6|「ローカルストレージ」のPC(C:)をクリックする

f:id:gene320:20181226205250j:plain

Cドライブ以外のUSBドライブなども表示されていますが、PCのメインストレージであるPC(C:)を確認してみます。

ステップ7|PC(C:)の空き容量を調べる

f:id:gene320:20181226205534j:plain

赤枠|HDDの合計、使用容量、空き容量
黄枠|PC内のアプリやデータ(使用容量の内訳)
をそれぞれ示しています。

現在はHDDの合計(238GB)、使用容量(128GB)、空き容量(109GB)であることが分かります。

空き容量の目安は、合計の10-20%は開けておくべきと言われているようです。容量ギリギリまで使うことを推奨する声は聴きません。

使用中PCのメモリ使用状況の確認方法

ここまでメモリ不足の原因についてお伝えしてきました。

しかしメモリ不足といっても、どれくらいメモリを使用しているのか分からないことには、不足しているかどうかが分かりません。

そこで、使っているPCのメモリ使用状況の確認する方法を紹介します。

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「タスクマネージャー」と入力する
ステップ3|「タスクマネージャー」をクリックする
ステップ4|「パフォーマンス」をクリックする
ステップ5|「使用中」と「利用可能」を確認する

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する

f:id:gene320:20181224224928j:plain

ステップ2|検索窓に「タスクマネージャー」と入力する

f:id:gene320:20181226211031j:plain

ステップ3|「タスクマネージャー」をクリックする

f:id:gene320:20181226211048j:plain

ステップ4|「パフォーマンス」をクリックする

f:id:gene320:20181226211055j:plain

ステップ5|「使用中」と「利用可能」を確認する

f:id:gene320:20181226211102j:plain

「使用中」が100%に近く、「利用可能」が0%に近いほどメモリ不足の状態に近いです。

パソコンのメモリ不足を解消する7つの方法

それでは、パソコンのメモリ不足を解消する方法について紹介していきます。以下の7つが対処法です。

対処法1|バックグラウンドで動いているアプリケーションを閉じる
対処法2|不要なファイルを削除する(PCの空き容量を増やす)
対処法3|不要なアプリをアンインストールする
対処法4|デフラグ(最適化)を行う
対処法5|外付けハードディスクを使用する
対処法6|メモリを増設する
対処法7|PCを高スペックマシンに買い替える

それでは一つずつ解説していきます。

対処法1|バックグラウンドで動いているアプリケーションを閉じる

バッググラウンドアプリをオフにすることで、ムダにCPUやメモリを使うのを減らします。

これにより、消費電力ロスにもつながります。

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する

f:id:gene320:20181224224928j:plain

ステップ2|検索窓に「設定」と入力する

f:id:gene320:20181224224941j:plain

ステップ3|「設定」をクリックする

f:id:gene320:20181224224948j:plain

ステップ4|「プライバシー」をクリックする

f:id:gene320:20181224232159j:plain

ステップ5|「バッググラウンドアプリ」を選択しクリックする

f:id:gene320:20181224232226j:plain

ステップ6|オンになっている不要な「アプリ」をオフにする

f:id:gene320:20181224232319j:plain

オフにすると以下のようになります。

f:id:gene320:20181224232325j:plain

対処法2|不要なファイルを削除する(PCの空き容量を増やす)

ディスククリーンアップツールを使います。

そうすることで、一時ファイルやシステムファイルをデバイスから削除できます。

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する

f:id:gene320:20181224224928j:plain

ステップ2|検索窓に「ディスククリーンアップ」と入力する

f:id:gene320:20181224234547j:plain

ステップ3|「ディスククリーンアップ」をクリックする

f:id:gene320:20181224234558j:plain

ステップ4|削除したいファイルにチェックを入れる

基本は全て削除して問題ないです。とくに「ゴミ箱」や「一時ファイル」などはチェックを入れても問題ありません。

どうしても削除するのに躊躇する場合は、ウェブ検索を活用しながら確認することをお勧めします。

f:id:gene320:20181226220009j:plain

ステップ5|「システムファイルのクリーンアップ(S)」を選択しクリックする

f:id:gene320:20181224235133j:plain

「システムファイルのクリーンアップ(S)」を選択しクリックすると、以下のようにディスククリーンアップのスキャンが行われます。

f:id:gene320:20181224235144j:plain

ステップ6|「OK」をクリックする

f:id:gene320:20181224235235j:plain

ステップ7|確認画面で「ファイルの削除」をクリックする

f:id:gene320:20181224235309j:plain

「ファイルの削除」をクリックすると、以下のように削除が始まります。

f:id:gene320:20181224235316j:plain

この画面が消えたら、削除完了です。

対処法3|不要なアプリをアンインストールする

PCを軽くするために不要なアプリケーションをアンインストールします。以下の方法で実践できます。

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する

f:id:gene320:20181224224928j:plain

ステップ2|検索窓に「設定」と入力する

f:id:gene320:20181224224941j:plain

ステップ3|「設定」をクリックする

f:id:gene320:20181224224948j:plain

ステップ4|「アプリ」をクリックする

f:id:gene320:20181224225114j:plain

ステップ5|不要なアプリを選択し、クリックする

f:id:gene320:20181224225544j:plain

ステップ6|「アンインストール」をクリックする

f:id:gene320:20181224225551j:plain

ステップ7|確認画面の「アンインストール」をクリックする

f:id:gene320:20181224225606j:plain

これでアンインストールが完了します。

他にも不要なアプリケーションがあれば、ステップ5~ステップ7を繰り返しアンインストールを行います

対処法4|デフラグ(最適化)を行う

ファイルを使っていくと、ハードディスク内のデータが散らばってしまいます。

この散らばったデータを整理整頓を行うことをデフラグと呼びます。以下でデフラグを行う方法を紹介します。

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する

f:id:gene320:20181224224928j:plain

ステップ2|検索窓に「コントロールパネル」と入力する

f:id:gene320:20181224230839j:plain

ステップ3|「コントロールパネル」をクリックする

f:id:gene320:20181224230857j:plain

ステップ4|「システムとセキュリティ」をクリックする

f:id:gene320:20181226212420j:plain

ステップ5|「ドライブのデフラグと最適化」をクリックする

f:id:gene320:20181226212429j:plain

ステップ6|「最低化」をクリックする

f:id:gene320:20181226212440j:plain

対処法5|外付けHDD(ハードディスク)を使用する

外付けHDDは、PC内蔵のHDDの容量を増やすために使用します。

そのため、上記の「原因4|HDDの空き容量が少ない」で紹介した通り、購入する前にHDDの空き容量を調べておきましょう。

HDD空きが容量が多い中で、外付けしても効果が得られない可能性が高いです。

さて、HDD大きく分けて「据え置きタイプ」と「ポータブルタイプ」の2つがあります。

据え置きタイプは、自宅やオフィスで使用するパソコンの容量を増設したい場合にお勧めです。

ポータブルタイプは保存したデータを持ち運んだり、バックアップを取ったりしたりすることが多い場合にお勧めです。

「据え置きタイプ」のお勧めはこちら

「ポータブルタイプ」のお勧めはこちら

BUFFALO 耐衝撃対応 2.5インチ(ポータブル) 外付けHDD 1TB ブラック HD-PNF1.0U3-BBE

BUFFALO 耐衝撃対応 2.5インチ(ポータブル) 外付けHDD 1TB ブラック HD-PNF1.0U3-BBE

対処法6|メモリを増設する

メモリ不足では、メモリ増設するのが対処法の一つです。

しかしメモリ増設するにしても、使っているPCのメモリが分からなければ、何をどれくらい増設すればいいのか分かりません。

そこで、まずは使っているPCのメモリ容量を調べます。

ステップ1|PC左下の検索窓を選択する

f:id:gene320:20181224224928j:plain

ステップ2|検索窓に「設定」と入力する

f:id:gene320:20181224224941j:plain

ステップ3|「設定」をクリックする

f:id:gene320:20181224224948j:plain

ステップ4|「システム」をクリックする

f:id:gene320:20181224233436j:plain

ステップ5|「バージョン情報」をクリックする

f:id:gene320:20181226214313j:plain

ステップ6|「情報」を確認する

f:id:gene320:20181226214306j:plain

ここで示しているPCはメモリ容量が16GBあることが分かります。この情報と以下の表から自分がやりたい作業とを比較して、メモリ増設を決めましょう。

各メモリは用途に応じて、以下が推奨されています。

推奨メモリ 目的や用途
4GB インターネット、エクセル、ワードなど
8GB 動画編集、画像やイラスト編集など
16GB オンラインゲーム、動画作成(長い動画など)

メモリ増設でお勧めはこちらです。

上記のリンクで紹介しているCORSAIR(コルセア)が価格.comでも注目度ランキングや満足度ランキングの上位を独占しています。

メモリ増設では、実際のレビューから見てもユーザー評価が高いと言えます。

対処法7|PCを高スペックマシンに買い替える

新しいパソコンを買うのは最もシンプルでわかりやすい方法です。

メモリ容量の大きいPCを購入すれば、メモリ不足で悩むこともなくなるでしょう。

実際、私もメモリ8GBから16GBのPCを切り替えました。

動画制作をしたり、プログラムを走らせたりするので、メモリ容量の大きいものに変えてしまおうと思ったのです。

動作はかなり軽くなり、PC作業の効率も上がりました。

なお私が現在使用しているマシンはThinkPad X1 Yoga 2018です。これからPCを使う人にはお勧めです。

今のPCが古いのであれば、買い替えをするのは一つの手と言えます。